復縁失敗後の40代独身女性のための元気レシピ

今でも忘れられない、復縁した元彼。でも連絡は完全無視されていて辛い…そんなアラフォー女性が元気になれる方法を実体験を元にお伝えします!

どんな恋も、終われば「あなたのことはそれほど」なのかな?

ドラマ化もされた、いくえみ綾さんの「あなたのことはそれほど」が先程最終回を迎えました。

ネタバレ感想はメインブログで書いていますが、ドラマとは違う終わり方でした。

 

FEEL YOUNG(フィールヤング) 2017年 08 月号 [雑誌]

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ドラマでは脳内お花畑の美都が、夫の涼太に復縁しても良いと言ったにも関わらず

「もう、みっちゃんのことは、それほど」

と言われるというものでした。

その後また新たな恋をしそうな美都のことを、

「本当に人を愛したことの無い女」

として描いたドラマは、やはりテレビということもあり

「不倫をするような女は浅はかだ」

というイメージにしていたと思いますが、マンガの美都はもっとずっと冷静だったし、涼ちゃんは美都を愛し続けていました。

 

言動はアッサリと飄々としているようで、芯が強く前向きな人を描くのが、いくえみ綾さんのマンガの特徴だと思います。

涼太と離婚し、有島との別れを受け入れ、母親の介護をしながらも、笑って前を向く美都にとって、有島への恋心も終わってみたら

「嫌いじゃなかった、憧れではなかった、羨ましくもないし、不幸なことは一度もなかった、それほどにはね」

と思えることになっていました。

 

私はこのお話は、麗華には感情移入出来ず、有島のことを好きでい続けた美都に共感していました。

小中学の時にずっとずっと大好きだった有島と再会し、ダブル不倫をした美都ですが、ずっと好きだった男性と関わりを持てただけでも、美都にとって一つカルマを解消出来たような、そんな経験となったのではないかな?と思います。

最後の美都は、まるで憑き物が落ちたように自由を感じていたようでした。

 

美都はアッサリと有島のことを忘れられたワケでは無いけれど、それでも長期間引きずって苦しんだりせず、現実を受け止めていました。

有島が最後にLINEで別れを告げた時、美都は冷静に受け入れていて、それは妊娠していなかったこと、涼太との離婚もあってのことですが、

「私は選ばれなかった」

と受け入れるのは、私は想像するだけでも胸が潰れそうに悲しくなります。

 

その後親の介護を慌ただしくしている内に、有島のことが記憶から遠くなっていった美都。

どんな恋愛でも、もしかしたら現実が慌ただしく変化していくと、そんな風にどんどんと忘れざるを得ないものなのかもしれないなぁとリアルに感じました。

 

これからも、ふとした時に有島のことを考えることもあるでしょうが、

「私は選ばれなかった」

と自分の中できちんと理解して整理がついていたら、「また会いたい」なんて思わないのかもしれません。

有島のことは人生で1番好きだったはずです。

けれど、彼が他の女性と子供を愛していて、自分の側にはいてくれないということについて、何度も何度も考えてしまっても、何も始まらない。

それよりも、今やらなければいけないことがある。

私が美都を素敵だと思うのは、この恋も離婚も全てに対して「後悔」をしていないことです。

そして有島に選ばれた麗華や子供のことを羨んでもいないこと。

それは、なかなかそう思えない気がします。

 

実際の不倫だと、そこまで強く前向きにはなれない人も多いかもしれません。

以前書いた某ブログの女性も、不倫相手の奥さんを憎んだり、彼を恨んだり怒ったりしながら傷つき続けていました。

 

www.urarara0724.com

 

私は美都のような経験は無いし、恋の終わりはそう簡単に受け入れられないタイプです。

失恋した相手のことを何年も憎んだこと、思い出すだけで辛かったことがありました。

でもほとんどの人のことは、今はもう「あなたのことはそれほど」と思っています。

 

私が前を向こうが後ろを向こうが、相手の男性には何の関係も無く、何もしてくれないし、何かして欲しいと望むことも出来ません。

そんな人のことをいつまでも考え、思い出に浸る時期もありましたが、一度そこを抜けてしまったら、もう過去のこととして整理がつきました。

 

ここ最近鈴木さんのことをポツポツと書いていましたが、私はまだ100%恋心が無くなったとは言えないけれど、それでも声を大にして「彼を好きだ」とは言えないくらいに、気持ちが落ち着いています。

諦めた、とか、叶わないと受け入れた、とか言葉にすると簡単なのですが、その言葉の中には、それを実感させる様々な気持ちが含まれています。

 

例えば、会社内で嫌なことがあった時。

今までなら「鈴木さんに話を聞いて欲しい」と思っていました。

私よりずっと精神的に安定していて、世渡りが上手い鈴木さんに話を聞いてもらい、どう考えたら私がこの絶望的なイライラした気持ちから抜け出せるのか、アドバイスして欲しいと思っていました。

アドバイスをもらえなくても、側にいて欲しいとも思いました。

今は、わざわざ連絡してそんなことを聞いてもらいたいと思いません。

 

私は小さな愚痴はいろんな人にすぐに話しますが、大きな悩みは気持ちの整理がつくまで話さなくなりました。

何だかショック過ぎて考えたくなくて、人に話したくない。

若い頃はそんな風に溜め込まなかったのに、いつからそんな風になったのかな?

 

思い返すと、失恋や仕事のことを友人に話しても、別にアドバイスが欲しいわけでは無いし、愚痴に嫌な顔をされたくないとか、色々アラフォー以降にあった経験がそうさせた部分もあるのですが、鈴木さんのことが最後のキッカケになった気がします。

 

私が嫌な思いをしている時、そのすぐ側にいる鈴木さんは、そんなこと全く知らない。

こちらから話せば聞いてくれますが、向こうから心配して聞き出そうとはしてくれない。

それでも好きな時は、顔が見られるだけでも、声が聞けるだけでも癒されました。

先日も友達のことでショックを受けていた時には、鈴木さんの存在に癒されました。

 

でも私自身に昨日嫌な気持ちが湧き上がることがあったのですが、その時に「鈴木さんを心の頼りにしていない自分」というのを感じました。

「嬉しいことや悲しいことがあった時に、1番に側にいて欲しい人」

というのが好きな人だと私は思うのですが、今その席は空欄です。

少し前まで、その席に鈴木さんは座っていました。

今は「鈴木さんは興味ないだろうし、私の人生に関係の無い人だ」と思っていて、もうわざわざこちらから連絡して話を聞いて欲しいとは思いません。

だから、「あぁ、もう私は鈴木さんのことは、それほど好きじゃないんだな」と思いました。

 

彼に望むモノが無い。

それが、私が恋が終わった時に感じる感覚です。

愚痴を聞いてもらわなくても、ただ側にいて欲しい。

もちろん今も、真っ直ぐ子供のような目をして私をじっと見つめる鈴木さんを思い出すと、

「あの人が側にいてくれたら、私は嫌なことを乗り越える力をもらえる気がするな」

と思います。あのピュアっとした部分は、プライドや卑屈な気持ちに疲れた女にとっては、清涼飲料水のような効果があるんです。

(まぁ仕事の話をしている時なので、素直に「へ〜そうなんだ〜」って顔で私を見てるだけなのですが)

でもそれを自分から望んで、率先して側にいたいとは思いません。

100あった気持ちが20くらいに落ちて、「それほど」というランクになった感じ。

 

片思いでも元恋人でも、一度強く好きだった相手への気持ちがこうやって冷めた後に、また強い好きになるのって、余程のキッカケが無いと無理でしょうね。

だから「復縁は難しい」って言われるのかなぁと思います。

 

有島は、美都が妊娠したかも?と悩み、それをキッカケに涼太との別れを決め、妊娠していなかったことに嘆き悲しんだこと、

母親が倒れ、今は介護をしていること、

涼太ときちんと話をして別れたこと、

何も知らないし、知ろうともしていないし、知っても何も出来ません。

有島はただひたすら麗華の心を取り戻す為に頑張っていたので、美都のことは過去の過ちだと思っているし。

 

再会して、すぐに関係を持って、2人で温泉旅行したり、それなりに有島だって美都のことは可愛いと思っていたけど、愛してはいなかった。

有島は自分には無い、正しい優等生な感覚を持った麗華のことを、支えたいと思っているから。

まさに「男は追われるより、追う方が好き」。

涼太も、涼太の父も祖父も、そうですもんね。

 

また有島と美都が再会しても、もう2人は男女の関係を持つことは無いでしょう。

美都の中に有島を追いたい気持ちが無いから。

美都と涼太はどうかな?

美都はもう充分に、涼太が自分を支えようとしてくれている、一緒にいて落ち着く空気を作れる人だとは分かっているけど、でもその愛が時に怖い重いものなこのも知ってしまって、そこに冷めてしまったから、やっぱり無理なのかな?

 

嫌いになったわけじゃない。

でも、もう「この人に側にいて欲しい」とは思えない。

状況は全然違うけど、この「あなたのことはそれほど」を読んで、色々と気付く感情がありました。

あー、マンガってやっぱりいいわぁ。

「あなたのことはそれほど」の番外編はどうなるのかな?

再来月に楽しみができました!

その頃には、私は新しい恋をしていたらいいなぁ。