友達から「久々にお洒落なモノを飲みに行きたい」と言われ、昨日は銀座に行ってきました。
行ったお店は後ほどメインブログに書きますが、2軒目に行った文壇バー「ルパン」は面白かったです。
太宰治が椅子で片足を膝立ててるこの写真
を見たことがある方もいると思うのですが、その写真が撮られたのがこのお店だそうです。
友達とは色々と最近の趣味のこと、会社の愚痴、鈴木さんのことなどを話しましたが、私は本当に悩んでいる嫌な話はサラリと笑い話のようにして、相談という形にはしませんでした。
そして、友達もきっと、本当に悩んでいることは話しませんでした。
何年か不妊治療をしている友達は、ずっとお酒を控えていました。
1杯くらい飲むことはありましたが、ノンアルコールの日もありました。
治療の為に数ヶ月前に仕事も辞めていて、今は日々治療と趣味の生活を送っている友達が、「お酒を飲みたい」と言うということは、また結果が出なかったのかな、と思いましたが、こちらから聞くことでもないし、あちらも話したい時は話すはずなので、話題にはしませんでした。
先日のDVを受けている友達もそうですが、アラフォーになると、女同士でもあまり踏み込んだ話はしなくなります。
私が話さなくなったのは、友達たちが暗い話を聞きたがらないというのと、「ただ黙ってアドバイスもせずに愚痴を聞く」というのが、お互いなかなかしんどくなってきたからかな、と思います。
この辺の気持ちは以前もこちらで書きました。
それでも、趣味の合う友達と初めてのお店に行き、アレコレと好きなモノの話をするのは楽しかったです。
そして帰り道に、自分が鈴木さんの話ばかりしていたことに気付きました。
鈴木さんの情けなかった話、面白かったこと、悪口とか言ったことは、思い返すと
「好きな人の悪口を言いながらも、実は好きで堪らないツンデレ女子」
みたいで、我ながらダサいなぁと苦笑しました。
普段、同僚には鈴木さんのことは全ては話せないし、1番鈴木さんのことを話していた男友達には今はあまり話したくなく(冷めるツッコミをされるので…)、日々このブログにつらつら書いているのですが、
もう、ものすごく好きではない
というのは本当だけど、最近頻繁にやり取りをしているので、やはり気持ちがフワフワしてしまってるのかなぁ。
銀座に行く時と帰りに、電車で「あの女ブログ」を久々に読みました。
明らかに脈ナシなのに、本気で好きになってしまって悩んでいる女性たちの悩みがたくさん書いてありました。
マンネリとも思えるくらい、同じような悩みを抱えた女性が多くて、やっぱり自分のことだと客観的に考えられなくなるんだなぁ、と改めて思いました。
他人事なら算数のように簡単に見える問題も、自分ごとだと、ちょっとした日々のやり取りを思い出し、期待しちゃったりするんだよなぁ。
そして、それを友達に話したところで、笑い飛ばされて終わってしまうから、もう友達にも話せなくなるのが、大人なのかもなぁ。
私がエゴで鈴木さんを手助けしていることに、鈴木さんは感謝の言葉はくれるけど、そしてそれに対して私は「仕事だから」と言っているけど、
でも心の何処かで、鈴木さんが私のことを「必要な女性」だと思ってくれたら良いのになぁ、と淡い期待をしてしまっています。
一緒にいたら、穏やかに楽しく過ごせる気がするのになぁ。
甘えたで、頼りなくて、でも男のプライドが垣間見える鈴木さんのこと、私はそれなりに支えていける気がするけどなぁ。
でも、きっと鈴木さんが望んでいるのは、あくまでも会社内での支えだけだし、それも
「支えてもらえたら有難い」
程度で、何も期待もされていないのですが。
そして私にとって、そういう一緒に過ごして楽しい男性は、別に鈴木さんしかいないワケじゃない。
元彼に感じていたのと同じ感情という時点で、それは明白です。
私をじっと見つめる目も、冗談を言い合う時の楽しさも、共通のお約束の言葉を言い合う時の感じも、ギクシャクした後の仲直りの空気も、楽しいけど恋愛じゃない。
こんなことを、わざわざ友達に話す年齢じゃない。
自分でもちゃんと分かってる。
でも、心の中ではモヤモヤといつまでも考えてしまう。
他人から見たら時間の無駄と思われるのでしょうが、それでもこうやってツラツラ考えたからこそ、振られた後も鈴木さんと笑い合えるくらいには心が整理出来たから、いっか。
もう少し落ち着いてからこの気持ちを友達に話したら、きっと「大人になったね」と笑い飛ばしてもらえると思います。
以前の私なら、鈴木さんに嫌われてウザがられるくらいしつこくしちゃってたから。
ところで太宰治は亡くなったとき38歳だったんですね。
子供も何人かいて、愛人も複数人いて、名作を沢山残した太宰治。
そんな濃密な人生を送れたアラフォー、現代にどれだけいるかしら?
心中した女性とは、出会ってすぐに
「死ぬ気で恋愛してみないか?」
と言って口説き、そして出会って1年後に心中したそうです。
この心中した女性山崎富栄さんは、太宰治と出会った時にビビビッとくるものがあって恋に落ちたそうです。
とっても運命的に思えますが…帰り道に友達が
「出会った瞬間に、この人と結婚する!って思って結婚した友達2人が離婚してるから、私、そういう運命的な話には懐疑的なんだよね」
と言っていました。
どっとはらい。