一部上司や同僚、鈴木さんのお陰様で、色々とモチベーションが下がり、私も無関心を心がけることが増えてきました。
世間的には「モチベーションが高い人は良い」とされていますが、実際に周囲を見ると、「関心のある事項に順位付けをし、必要と思うことだけ意識を注ぐ」という人が満足度の高い人生を送っているようにみえます。
「この件は無関心で行こう」と決めないと、自分の心が辛くなることもあるので、そうやって自分なりにペース配分出来ないと大人はやってられません。
会社内には無関心な人も、恋人や友達や家族とは密に付き合っている人もいれば、仕事も家族も友達もみんなと全力で関わっている方もいるので、そもそも各個人が持っている総熱量が違うから、何が正解ってワケじゃないかなぁって気がします。
ただ、マンガやドラマだと無気力な集団の中に血気盛んな人が飛び込んで、皆んなの士気を高めるってシーンがよくありますが、現実では
「だったらもういいやー」
って一緒に無関心になることもあるのではないかな?
必ずしも無関心は感染するわけではないし、恋愛だと「一方がものすごく相手を好きだから成り立つ関係」ということもあるようなので、0か100で判断出来ることではありませんが、
元々はすごくモチベーション高かったのに、一緒にいる人の無関心が感染して無気力になるのは、微妙なことですね。
連絡の頻度とか内容のテンションが相手と違うと、変に気を遣ったり、不満が生まれたり、気怠い空気になってしまいます。
それが「相手のペースに合わせる」ということの時もあるし、良くない流れの時もあるし、判断は難しい!
仕事に関しては、お給料の範囲内で関心度をコントロールする必要がありますが、人間関係は難しいですね、ホント。
ただ、最近改めて「褒める」「喜ぶ」「賛同する」「自分の意見を述べる」という働きかけは、関心度に大きな影響を与えるなぁと実感しています。
お客さんで、最初の頃は何を考えているのか良くわからなかった方がいるのですが、慣れてきてからは
「こんなことやってみたらどうでしょう?」
という話で盛り上がったり、こちらが渡したものに
「今回のここ、とても良かったです!ありがとうございます!」
と言ってくれるようになり、一緒にお仕事するのが楽しくなりました。
この褒め方ってすごく相手によっては難しくて、私は以前気難しいおじさま相手に
「おたくの技術はやっぱりすごい!
でもここをもう少しこうして欲しいのですが」
という言い方をしたら
「うちの技術は最高だ!その俺に更に直せなんて言うお前はおかしい!もうあんたとは仕事しない!」
と言われてしまったこともあります…
相手によって態度や言い方を変えたりしてバランスを取るのは難しい!
結局、恋愛でも仕事でも「好意を持つ根拠」が無ければ、同じ言葉で話してもうまくいかない時はうまくいきませんしね。
だからって、「じゃあ全てに無関心で行けばストレスを減らせる」とも思えません。
仕事でも恋愛でも、やはり自分に興味関心を持ってくれる人の為には、頑張りたい気持ちになります。
そして、頑張っても自分が望む距離感や状況にならないと分かると、無関心にならざるを得ない時もあります。
鈴木さんからはその後、仕事に関する返信は来ましたが、アドバイスに関することはやはり言及されていませんでした。
「アドバイスありがとうございます。
僕なりに色々と考えてみます!」
とか、短文でも言及されていたら
「じゃあとりあえず見守ろう」
とか思えるのになー。
何も言われないと、そのままこちらも無関心フォルダに入れることになってしまいます。
「アドバイスは要らないけど、こちらのペースに合わせた良い対応をして下さいね」
と他人に望むのは傲慢だと私は思うので、それに納得がいかない相手であれば、無関心フォルダに入れさせてもらいます。
相手の無関心が感染したような気持ちになるので。
無関心になると、ストレスは減りますが、喜びは生まれません。
思考を停止し、喜怒哀楽を忘れ、淡々とやり過ごすことを望む相手と接するのは、楽なように見えて疲れます。
「無関心」に感染しそうになったら、改善の為に努力するか、逃げ出すか、共に無関心になってやり過ごすか…。
出来ることなら、ポジティブな方法で現状打破したいものですが、その為の笑顔を作る気力をどこで生み出すべきか、悩ましいです。
そう思うと、復縁の為に頑張り続けるエネルギーってスゴイなぁ、と改めて思いました。
もちろん結果が伴わない時の徒労感は半端無いのですが…。
来ない返信を待ち続けるのは、精神的にものすごく疲れます。
何を望んでいたのか分からなくなるくらい、今感じている疲れに気持ちを支配されてしまうこともある。
その疲れから逃げ出すか、のんびり構えて限界まで頑張るか。
どうにもならないのであれば、いっそ早い段階で無関心が感染した方が楽なこともあるでしょうね。
場合によっては、無関心は自分を守ることもある。
私に無関心になることで、鈴木さんは楽な気持ちでいられるのかもしれない…
相手の心や行動は自分の思い通りには出来ないのは分かっているけど、全く望んでいない方向に行ってるときは、やはりどうしたら良いのか自分では分からなくなってしまいますね。
深呼吸して、温泉でも行って、たくさん眠って、美味しいものを食べると、名案がひらめくこともあるので、今度のんびりどこかに出掛けてみようかなーと思います。