「今夜、2人で外で話したい」
と朝マスオさんから言われたサザエさんは、久々のデートかと思ってウキウキして出掛けました。
オシャレなディナーかと思いきや、連れて行かれたのはファミレス。
そして、「好きな人が出来たから、離婚して欲しい」と切り出すマスオさん。
頭の中が真っ白になり、思わず
「どこのどんな女に騙されてるの⁉︎」
と問い詰めると
「悪いのは僕なんだ。彼女のことを悪く言わないでくれ」
とマスオさんは陳腐なセリフを吐きました。
「いや!タラちゃんだってまだ小さいのに、どうするつもり?
そんな女にあなたを渡さない!私は別れないわ!」
と泣くサザエさんさんに
「そんなこと言わないでくれ。
君のことを嫌いになりたくないんだ」
と困った顔で言うマスオさん。
言いたいことはたくさんあるけど、言葉にしようとすると、なんて言ったらいいか分からない…
周囲の家族連れが楽しそうに食事をしていて、惨めな気持ちになるサザエさん。
家に帰ると、常に周囲には誰かがいて、激しくマスオさんに怒鳴ることも出来ない。
マスオさんは開き直ったように帰りが遅くなり、
「彼女の家で、2人でゆっくり楽しく過ごしてるんだ」
と思うと、サザエさんは心の中がザワザワして、でも家族の前では泣けなくて、どうしていいのか分からなくなるのでした。
「彼女のことを悪く言うな。
君のことを嫌いになりたくないんだ。
…マスオさんは、自分勝手なことを言って、私の感情に制限をかけようとしているんだ…」
そう思うと、マスオさんへの怒りで頭がいっぱいになります。
「どうして、私だけ我慢しなきゃいけないの?」
本日の妄想は重い感じですねー。
キッカケは、やはり電子書籍で買った、いくえみ綾の「朝がくる度」に収録されている「いちごの生活」を読んだからです。
彼氏から「好きな人が出来た、別れよう」と言われたいちごは、新しい彼女のなつきと1週間を半分ずつ分け合い、しばらく彼氏をシェアします。
しかし、彼の心はもうなつきに決まっていて、結局最後はきちんと別れを受け入れるのですが、彼氏をシェアするといちごとなつきが決めた時に、彼氏は
「こんなことして楽しい?
いちごを、嫌いになりたくないんだ」
と言うのです。
これ、ホント身勝手な言葉だなーと思いました。
仕方ないことだけど、でも
「新しい彼女が出来たから別れてくれ。
しつこくされたら、お前を嫌いになる」
って、脅迫みたいだなって。
しかもこの彼氏、なつきと出会ったその日の内に手を出してるし…
いくえみ綾のマンガに出てくる男は、基本的に身勝手な軽い男が多いです。
本命のことは優しく大事にするけど、見切りをつけたら冷たいとか、遊びと決めてる女には冷たいとか。
タイトルの「朝がくる度」も、シスコンてか近親相姦の兄が、テキトーに遊んだ女につきまとわれる話でした。
「子供ができた」って言ったら
「今、金がないから、バイト代が入ったら払う」って速攻で言ったり…
世の中には、こういう男はいっぱいいるけど、でも出会ったこと無い女性もいるんでしょうねー。
さて、次のサザエさん妄想はどのシーンにしようかしら?
とりあえず、どんどんマスオさんがクズになってしまっているのを、改善させるかそのままか?が迷いどころですね。