一つ前の記事を書いた後に、出産間近の友人に状況をLINEしました。
来週入院し、計画分娩の予定だそうです。
「こういう状況だからお祝いの準備が遅れるかもしれないけど、出産を心待ちにしてるから頑張ってね」
と送りました。
この友人も過去に職場で鬱になり、傷病手当をもらいながら一年近く休んだ後に退職しました。
既婚者なのでその後はある資格を取ってアルバイトをしながら妊活し、体外受精でやっと出産となったので、友人としてとてと心待ちにしています。
これが順風満帆な人生でサクサク結婚妊娠した友人ならまた対応が違ったかもしれませんが、こうやって精神的な不安定さの話を経験に基づいて話せる友人がいるのはありがたいことです。
私は以前失恋で鬱っぽくなったこと、パニック発作を起こしたことはありましたが、今回のような集中力の異様な欠如は初体験です。
まさか、痴呆?もしくは若年性更年期?
そんな時に若い女性が自分が欲しかったもの全てを手に入れたのを知ったのは、やはり他人からは笑われるでしょうが、更にガツンと来るものでした。
「今は4月だし、みんな色々ある時期かもね。
あと歳をとって、若い頃より一つ一つの出来事が重く感じるようになったと思う」
と友人が言ってくれました。
こんな風に同意をしてくれる友人がいる方もいれば、叱咤激励が最善と思う友人がいる方もいると思います。
私は今回、善意で叱咤激励されたことで追い詰められました。
それが鬱状態ってヤツだと思います。
「せっかくアドバイスしてあげてるのに、耳を貸さない、努力しないなんて性格が悪い。
楽しいことしかしたくないなんて甘えだ!」
という言葉もよくネットで見るし、私も他の友人でそう思う人がいます。
遊びには行けるけど、仕事は出来ない。
根本的には、自分の生活や能力に満足出来ていなくて、努力しようとしては挫け、楽な方に流されることに罪悪感を抱き、もう何年も苦しんでいる友人もいます。
そうこうする内に、次々と体に異変が起き、ヘルニアや過呼吸や頭痛など枚挙にいとまがなくなっていますが、本人が追い詰められていても友達には何も出来ません。
逃げたい時は逃げ、頑張る時は頑張る。
その境目を自分で見つけるのは難しい時があります。
失恋なんて、たかが失恋ですが、それをキッカケにあれこれと問題が噴出する時もあります。
そして、その為のケアは世間にはまだカウンセリングや心療内科の薬と、自立支援しかありません。
元気って、普通じゃなくとても良い状態のことだと思います。
私はブログでは、元気じゃない状態の人に寄り添いたいと思っていますが、それは世間ではそういう人が圧倒的に少ないと思うからです。
すぐに上から目線でアドバイスしたがる人が多過ぎて、そしてそれが正しいと思っているように見えます。
過去にパワハラをする人を何人か見ましたが、中には本人自体にも余裕が無く、パワハラの自覚も無い人がいました。
幸せな人は不幸な人を嫌ったり、罵倒したりする時に
「だって、あの人が悪いから」
と自己弁護しているような気がします。
そりゃ本人の問題ももちろんあるけど、それをより悪くさせている自覚が無い。
努力しないと幸せになれない、そして努力しても幸せになれないこともある。
それが現実なので、努力出来ない時に叱咤激励して来ない友人がいる私は、まだ幸せな気がします。
単に誰にでも優しく穏やかなタイプの友達ってワケでは無いんです。
友人はどちらかと言えば他人に無関心な方だし、いつもニコニコタイプではありません。
本人なりに色々あったからこそ、気持ちを察してくれたり、笑い飛ばしてくれたりします。
そういう人が身近にいない人がもしいたら、この私の友人の言葉を送ります。
「今は休むことが仕事だと思って、ゆっくり休んで良いんだよ」
世の中飴と鞭の両方が必要ですから。
私には飴をくれる友人がいて良かったな、と改めてホッコリした気持ちになれました。