先日つくづく、タイトルのことを痛感することがありました。
好きになるのは1人で出来るけど、関係を作り上げるのは、相手の気持ちが無いと出来ないんだよなぁ、と。
1人でツラツラと考えていると、相手にも思考があるということが、よく分からなくなってきてしまいます。
「きっと、彼はこう考えている」
と思って行動してみても、思いもよらなかった対応をされてしまうこともあります。
そういうとき、私はすぐに縋って自分の気持ちを押し付けたくなってしまい、そう行動している途中でハッと
「いや、ここで追いかけたら、より嫌われるだけだ」
と思い引き下がってからは、何事も無かったフリをしました。
元々、もうどうにもならないのは分かっていたのに、ついタイミングがあって、舞い上がってしまって、突き落とされてしまいました…。
2人で協力して恋を作り上げ、それを片方が
「もうお終い」
と決めることは出来ます。
相手がどんなに縋りつこうと、泣こうと、冷めた気持ちを戻らせることは出来ない。
だから、自分1人で出来ることは「終わらせること」だけなんだなぁと思いました。
「諦めたら、そこでお終いだから!」
と無理矢理頑張ってみても、相手の気持ちを動かせるときと、動かせないときがあります。
私もだいぶ大人になったので、今回のことで激しく落ち込むことはありませんでした。
そして、私がこれまで出会ってきた男性同様、その人も何事も無かったように、その後も笑顔で接してくれていていてありがたいです。
たまに、気まずいことがあった後に避けられる人もいるそうなのですが、私の場合は、気まずさを払拭しようと先に話しかけてくれたりする男性がチラホラいます。
ま、気まずくないのかもですが。
そういう相手の気持ちは、尊重しないといけないな、と改めて思いました。
私は、その人が私のことを好きでは無いのは分かっています。
私が好きでアプローチして優しくしてきたから、一瞬浮ついた気持ちになったのかもしれないけど、でもやっぱり女性として好きではないのです。
それでも、人として距離を置くことは出来ない状況があるから、表面的には変わらず笑顔で優しく接してくれます。
でも、そこで調子に乗ったらピシャリと弾かれてしまいます。
今回思い出したエピソードが2つあります。
1つは「東京タラレバ娘」の2巻です。
カラダの関係を持っても何にもならない。心が手に入るワケでもない。愛が生まれるワケでもない。
そんなこととっくに分かっているのに、期待して、リングの上でボロボロになっているタラレバ娘たち。
相手の「愛情」は、どうやっても手に入らないときは入らないのに、中途半端に側にいると、ボロボロに心が傷付いている自分を止めることが出来なくなっちゃうのは、私も何度も経験しています。
もう一つのエピソードは、ドラマ「カルテット」。
真紀が失踪していた夫と再会したとき、すずめちゃんに言った
「抱かれたいの」
というセリフです。
好きな男性が近くにいるとき、その腕や身体を見て、そう思うことはあります。
「東京タラレバ娘」たちも、相手の気持ちが自分に向いていなくても、それでもやっぱり、そういう願望が出てしまったんだよなぁと思いました。
こちらは触れたくて堪らないのに、相手はそうでもない、という状況は、とても寂しいものです。
触れ合った過去があると、どうしてもそのときの幸せだった気持ちを、もう一度味わいたくなってしまいます。
元彼と別れても会っていた頃、一緒に映画館にいるときに、すごくドキドキして、触れたくて、
もう何度も触れ合った仲なのに、でもすぐ隣にいる彼が遠く感じて、不思議な気持ちになりました。
待ち合わせをしていた時も
「ずっと会いたくて触れたくて堪らなかった人と、ホントにこの後会えるなんて、信じられない」
という気持ちになったことがありました。
彼の気持ちが私に完全に向いていないから、いくら一緒にいた過去があっても、やっぱり遠い存在に感じて、寂しくてドキドキしていました。
数時間とか、半日とか一緒に過ごしても、心までは手に入らない。
自分ばっかり好きで好きで、一緒にいて欲しくて、寂しくて…
そういう感情が、まだ自分の中にあるんだなぁ、と気付いたとき、
「人生で、あと何回、何人の人にこう思うのかな?」
と、ちょっと焦りました。
まぁアラフォーどころか80歳過ぎてもトキメキを持てる人はいますが。
私自身は、私が好きな男性を思うように、強く求められたことが無い気がします。
だから、そんな相手を軽くかわして笑っていられる男性の気持ちは分かりません。
これからも、この人は何事も無かったことにして、私のことは受け入れずに生きていくんだなぁ。
そう思いながら好きな男性を眺めていると、何とも言えない気持ちになります。
私に出来ることは、ひっそり思い続けるか、スッパリ諦めることしかありません。
好きな人は、そのどちらにも協力はしてくれません。
「迷惑になることはしないでね」
と笑顔でいるだけ。
復縁したくて堪らなかった時も、こんな気持ちだったなぁ。
こうやってブログに書いている気持ちを、1番伝えたい相手には伝えられません。
それはなんて非生産的で、それでいて、自分は女なんだ、と気付かされる感情なんだろう、と、ちょっと他人事みたいに眺めている自分もいます。
私が自分の力で出来ることは、この気持ちを無かったことにして、終わらせることなんだな、としみじみしてしまいました。