学生時代に失恋で食事を摂らなくなって、近所の病院の精神科に行ったとき、ロールシャッハテストを受けたことがあります。
あれは、「何に見えるか?」ということだけではなく、考える時間とか、その時の態度とかも加味するモノなのだそうですね。
色々分析内容を言われた気がしますが、
「自分の願望が叶わなかったときに、強いストレスを感じる傾向がある」
と言われたのは覚えています。
それ、ワガママってことね…?
「自分の願望が叶わなかったときに、キチンと納得して諦めることができる」
というのは、大人には必要な価値観だと思います。
しかし「最初から期待するんじゃなかった」とか
「夢を見た自分が恥ずかしい」とか
「こんなに願ったのに叶わないなら、生きている意味はない」とか
そういうネガティヴな気持ちで諦める、という人の方が多い気がします。
「やるだけやってダメだったら仕方ない」
そう思えるのが一番良いんだろうとは思います。
でも、そう思いつつも、ネガティヴな感情は生まれてしまい、混在してしまうものではないでしょうか?
先日知人から
「もっと大らかな心を持ちなさい。
嫌な感情には触れない!
穏やかな、大らかな心があなたには足りないよ」
と笑顔で言われて、なるほどなぁと思いました。
その知人はずっと年上の、いつも明るく元気でパワフルな方です。
私もそんな風になりたいなぁ、と思い、確かに大らかな心を持ちたいなぁと思いました。
自分の願望が叶わなかったとしても、それはネガティヴな諦めではなく、叶えられなかった自分を責めず
「でも、夢を見て頑張って、良かった」
と思えるようになりたい。
惨めに自分を責めたり、卑屈になったりしない。
「ま、しょうがない」
と笑って言えるようになりたい。
でも現実では、そうやってサバサバ言うのが正しいと思っているだけで、内心ドロドロしたものを抱えてしまうものではないでしょうか?
他人から「いつまでもウジグジ言うなんてみっともない」と言われたくないから、強がって感情に蓋をしているだけの人もいるのではないでしょうか?
それでも、やっぱり他人から嫌なことを言われたりしたくなくて、キッパリ諦めたフリをする。
それはそれで仕方ないけど、でも、「諦める自分」をキチンと許してあげたい。
卑屈になったりしないで、前向きに自分を許す。
頭では分かっていても、素直に心からそう思えるようには、なかなかなれません。
理由は、未来ではなく、今の足元だけを見てしまうから。
今やりたくないことを、未来の為にやる。
それが強いストレスを生むこともあります。
それでもやっぱり、
「今度はうまくいくように、頑張ろう」
そう思えるようになるために、前向きに自分を許してあげられたら良いな、と思います。