先日、鈴木さんが高熱を出す夢を見ました。
熱を測ると39度以上あり、
「私も肺炎で39度越えたことあるけど、その時は寒気が酷かったんだけど、どう?」
と聞くと
「寒い」
と言うので、手をさすったり、背中をさすったりしました。
ちなみに肺炎になると、本当に辛いですよ…。
夢なので時系列はグチャグチャだったのですが、「白い排泄物が出た」と見せられても、私はどこか冷静に、
「慌てずにキチンと対処しなきゃ」
と母親のような気持ちで、
「じゃあ病院行ける?救急車呼ぼうか?」
と声をかけ、救急車が来た時に同僚たちが
「救急車に乗ったことがない人たちがついていく」
と言うので、じゃあ私は救急車に乗ったことあるし、何の権利も無い間柄だから任せた方がいいかな?
でもこの場にいる人の中では、私が付き添う方が鈴木さんは気兼ねしなくて良いから安心かな?と思いつつ、
「自分から率先してついて行きたい、と自己主張したらダメだな」
と、一歩引いた気持ちでいました。
これは多分、「架空OL日記」で後輩のユミちゃんが盲腸で救急車に乗った話を観た影響で見た夢だと思います。
そして夢占いを見ると、好きな人が高熱を出す夢は、その人のことを心配しているとか、仕事で彼を支えたいと思っている、とか書かれていました。
まぁ確かに鈴木さんの仕事振りを心配して、成長を見守りたいと思っている自分はいますね。
そして以前も似た夢を見たのですが、私は本当に鈴木さんのことを「全て受け入れよう」と思っているというか、排泄物などにも嫌悪感を抱かないんだなぁ、これってなんだか母性みたいなヤツだな?と思っています。
(あくまでも夢の中の話なので、現実ではたまにニンニクみたいな変な臭いがしても突っ込まないレベルです)
ちなみに鈴木さんが出て来る夢は何度か見たことがありますが、まだほとんど話したことがなかったころに見た夢が、それはそれは酷いものでした…。
母性のような気持ちで「全て受け入れよう」と思う、この感情を教えてくれたのは元彼です。
そして私は実際の鈴木さんとの関係性はともかくとして、どこか元彼に感じていた母性のようなモノを鈴木さんに感じています。
ダメなところも受け入れたい。
でも、倫理的にやっちゃダメなことはキチンと叱る。
そういう、全てを包み込むというよりは、見守る母親みたいな気持ち。
それと共に、自分自身が甘えたり頼ったりしたい気持ちがあって、あー自分は女なんだなぁと思ったりします。
でもじゃあ今も鈴木さんを好きなのか?と言うと、それとこれとは話が違うのですが。
付き合っている人に対してこういう母性のような感情が湧くのは、自分と相手との境界線が曖昧になり、でも自分より愛しい存在と思っているときでした。
今鈴木さんに感じている気持ちは、私のことを大事に思っていない、自分のモノにならないと分かっているからこそ湧いてくる、どこか遠慮のある思い遣りみたいな感じ。
きっと振られる前なら
「救急車に付き添いたいけど、それを迷惑に思われたらどうしよう?」
とか思ったでしょうが、今は何も期待していない分、本当に困っていたら、彼の迷惑にならず、私に出来る範囲のことをやってあげたい、と思います。
鈴木さん以外の若い同僚でも、頑張り屋さんで人柄の良い人には、やはり同じように成長を見守る気持ちがあります。
でももうちょっと他人事というか、そこまであれこれ気にしたりはしないですね。
何を言っても本人に変わる気が無いような人だと、全く他人事としてしか見ないし、ミスされた時に怒るくらいですが。
しかし、改めて途中まで書いた文章を読んで考えたのですが、
「私が救急車に付き沿った方が、鈴木さんは気兼ねしなくて安心かな?」
と思った理由の解釈は、この文章だけだと解釈が分かれそうですね。
●私は鈴木さんから信用されている自信がある
という風にも読めそうですが、実際には
●私を恋愛対象外で軽んじて良い相手と思っているだろうから、私にみっともない姿を見せても平気なんだろう
と思ったのです。なんか卑屈ですね…。
実は薄々気付いていたのですが、鈴木さんとは付き合っていたワケでは無いのでなんなんですが、私は「最後にしつこくして嫌われた元彼」に対して、「こう接してあげたかったかなぁ」と思っていたことを、実験的に鈴木さんにしています。
(元彼と鈴木さんの間に好きになった男性とは、退職後に疎遠になったり、喧嘩別れしてます)
ずーっと友達として側にいて、新しい彼女の話を聞いたりするのは無理だ!
と思っていたので、元彼から「これからは友達として」と言われたのは一切受け入れませんでした。
私を女として扱うか、縁を切るか、どちらかに決めなければいけない、と思っていました。
でも、もっと穏やかに縁を切るのが普通だろうに、なんであんなに滅茶苦茶にしちゃったんだろう?
その反省を込めて、元彼にやや似ているところのある鈴木さんを見守っている気がします。
徐々に独占欲が無くなっていって、穏やかな母性のような気持ちで見守る。
もしくは見守らなくても、思い出にして心の中に静かにナイナイする。
私にもそういうことが、意図的に出来るかな?と思ってるのです。
また誰かを好きになって、今度は付き合った末に振られてしまったら、やっぱりそんな冷静にはなれないかもしれません。
それでも鈴木さんを穏やかな目で見守れるようになったら、私は今よりも感情をコントロール出来る人になるのかも?
ま、あくまでも私が鈴木さんに対して好意がある間のことなので、そのうち「コイツ、いてもいなくてもどーでもいー」って無関心になるかもしれませんけど。
こういう感情の変化を自分で見つめ続ける機会はあまり無いので、我ながら面白い実験だなー、なんて思ってもいるのでした。
現時点ではまだまだ鈴木さんに対しては、高熱を出していたらサッとカラダをさすったり、手を握ったり出来るレベルの好意はあるみたいですね、私。
仲良い男友達には出来ないなー多分。
好きな男以外に触れるのは抵抗あるもんなぁ。
あ、やっぱり私、結構冷酷な人間ですね。