鈴木さんのことを考える時間がガクンと減りました。
プライベートではとても良いことなのですが、元々心の狭い私は、仕事上での鈴木さんへの苛々が直接的に出るようになり、笑顔が向けられなくなりました。
鈴木さんは相手の機嫌を敏感に察知する人なので、私の様子にまた引いた態度を取るようになり、これはこれで社会人としてよろしくない…。
顔を合わせると苛々した態度を抑えるのに疲れてしまうので、最近は用件をメールで送るようにしています。
メールなら、優しい言葉を散りばめながら書くことが出来ますから。
以前は鈴木さんにメールをする時
「ちゃんとすぐに情報共有して欲しい」とか
「用件は分かりやすく伝えて欲しい」というような、性格とか気遣いによって差異が出やすいお願いごとは、嫌われたくなくて遠回りな物言いをしてしまい、結局こちらの要望がうまく伝わらなくて、かえってモヤモヤしてしまうことが多々ありました。
長文メールを送るのは良くない。
でも短文メールだと素っ気なくなる。
考え考え、程よい文字数で、気遣いながらも、でもこちらのお願いごとが伝わるメールを…と思っていたのですが、どうもそれだとうまくいかない。
男性同僚に相談したところ
「あいつには直球で言わないとダメだよ」
と言われたのですが、でも基本的には私は口調がキツくて怒られることが多いタイプなので、つい「オブラートに包まないといけない!」と思い、グルグルと遠回りな物言いをばかりしていました。
今は、ザクっと要望を書き、その理由をツラツラ書き、一応社交辞令の優しい言葉を書き、ポンッと送ってしまいます。
女性は基本的に「察して欲しい」と思いがちだ、と言いますが、私はそれがかなり強いタイプだろうなぁとは思います。
アレコレと要望を言うのも、ウザイとか面倒とか思われたくなくて、ついつい
「こういう言い方したら察してくれないかな?
察してくれないのは、私のこと好きじゃないからかな?」
とか思ってしまいがち。
でももう「好かれたい」と思ってなければ、男も女も関係ない!
遠回しにアレコレ言ったところで、要は
「レスポンスを早くして!」
ってことが言いたいんだ、と自分でも気付きました。
「レスポンスが遅い」=「私の頼みごとを後回しにしている」「私の頼みごとを忘れている」=「私に興味関心がない」
ということにイライラしていたのですが、問題は私個人への感情ではなく、仕事への興味関心ですよね、当たり前ですが。
何故鈴木さんのレスポンスが遅いのか、友人などに相談してみました。その結果
「真面目にちゃんと考えて、自分の中で整理出来てから伝えようとしてるとか、
結果が出てから報告をすれば良いと思ってるんじゃないか?」
という可能性が浮上しました。
そうやって考えている内に時期を逃したり、伝え忘れたりしているのかも?
こちらが好きな時はマメにやり取りしたかったので、余計そのレスポンスの遅さにイライラしていたかもしれません。
基本的に私はせっかちだし、仕事が出来る人はレスポンスも早いので、それと同じことがどうして鈴木さんとは出来ないんだろ?と思ってしまっていました。
面と向かって話す時は、こちらの声のトーンや目線で、すぐにこちらの意図を読み取ろうとする気にしいな鈴木さんが、レスポンスが遅いのは何だか変だ、意図的なのかな?と思ってたのですが…
よく考えたら、鈴木さんは根はガサツで面倒くさがりな、ある意味男らしいタイプ。
こりゃ、遠回しに気遣いを求める言い方したらダメだ。
そう思って単刀直入にハッキリ物を言うようにしたら…
変に気にしいな鈴木さん、ハッキリした言葉に引き摺られてしまい、どんなやり方をしたら要望に応えられるのか、頭の中がテンパってしまう時もでてきました…
ま、私も今でも他の人とのやり取りでそういうことってあるし、アレコレ言われたことを一度考えてみて、それで出来る、出来ないを振り分けたらいーさ!
「男なんて単純なんだから」
というのは、元彼にも言われたし、ネットなどでもよく書かれています。
恋愛だとまた違う気遣いが必要になるとは思いますが、もう鈴木さんの男のプライドとか、今の私にはどーでもいい。
だから、要望はハッキリ言い、それでダメなら諦めることにしました。
恋愛だったら、男性もこちらの意図を必死に読み取ろうと、ちょっとした仄めかしも拾って気を利かせてくれますけど、そういうメリットが無いと、手を抜く男性って多いのかな?という印象があります。
例えば先日男友達と飲みに言ったとき、私は先に店に入っていたのですが、待ち合わせの3分前に友達から
「ごめん、10分遅れる」
とLINEが来ました。
新宿の店だったので、私は時間に間に合うように伊勢丹を出ていたので、その連絡があと5分早ければ、もう少しゆっくり伊勢丹を見ることが出来ました。
「何で家を出るときにLINEしないの?」
と言ったら
「家を出るときは急いでて必死だったから、電車に乗ってからLINEしたんだよ」
と言われたのですが、
「どうせ遅れるなら早目に連絡すれば相手が他のことをして時間を潰せるって考えないワケ?」
と私はキャンキャン怒りましたね。
私が女友達と約束していて遅れる時は(私もホントは遅刻魔です)、友達が家を出る前のタイミングくらいにLINEするか、事前にどこかで時間を潰せるようにします。
この男友達は、以前にも店で待ち合わせの時に30分以上遅れてきたことが数回あります。
女友達だとこういう気の利かなさって無いので、
「何で彼氏でも無い男をこんなに待たなきゃいけないワケ?」
と毎回キレるのですが、まぁ治りませんね。
そういえば元彼ともこんなこと、よくあったわ〜。
途中から私は勝手に別のとこで時間潰すことにしちゃって、慌てて来た元彼は拍子抜けしてたけど。
気を遣う気がない人に「気を遣って!」って言っても意味無いので、こちらは
「こういう時は、こう行動して欲しい。
理由はこうだから」
というのを伝えるしか無いのかなぁ、と最近思います。
女性同士だと、そんなハッキリした言い方したら
「私のことを気が利かないって思って文句言ってる…」
と思われて逆効果になる時もありますけどね。
鈴木さん相手のやり方が、今の方法で合っているかは分かりません。
何故なら、彼が慕っている上司や先輩は、彼に優しくして甘やかして、成長させない人たちだから。
彼に厳しく指導した先輩とは、今はロクに口もきかなくなっちゃってるそうです。
あ、でも1個気を付けなきゃな、と思ったのは、私の怒りメールに対して
「了解です!」
って返してきたのにムカついたって伝えたら、以降のメールが
「承知致しました」
に変わったので
「違う!了解ですって言い方にムカついたんじゃなくて、あの話の流れで了解ですってアッサリ返して理由も言わなかったのにムカついたんだよ!」
と思っているのに、いまだにそれを言う機会が無いことです。
ちゃんと理由を書かないと、意図が伝わらない…
日本語ってホント難しいですね。
気の利かないタイプの男性に、簡潔に、でもキチンとこちらの意図が伝わる文章の書き方が出来るように、鈴木さんで練習しようと思います。
恋愛マニュアルでも「男性には簡潔に怒らずに要望を言うこと」とか書いてありますけど、それって事例が無いと分かりづらいんですよね。
女性はどうしても「私ならこう思うのに…」って価値観で考えてしまいがちだし。
だから、「私なら」じゃなく「こういう男なら」って価値観を勉強しようかな。
それで何か良い事例を見つけられたら、ご報告します!