鈴木さんとやってる社内プロジェクトが暗礁に乗りかけました。
私はプレゼンに出ていなかったのでフィードバックを聞くと、予想通り上司がツッコミを入れてきたそうです。
多分こうツッコミが入る、と見越して3段階の構成で準備していたのに、
「再度考え直して」
と突っぱねられた、とのことでした。
ただ、上司の言い分はそもそも論の部分で疑問があり、
「そんなこと言われたら、何をやれば良いのか分からない」
と鈴木さん含めメンバー達は困惑していました。
私もその言い分にはかなり怒りモード。
「メンバーで話し合ってもラチがあかないから、鈴木さん、役員にアポ取って。
で、得意の甘えモードで『なんかーあんな風に言われて、僕もうどうしたらいいか、分かんないですー。ご意見聞かせてくださいー』って頼んで。メールじゃなく口頭で」
と頼み、メンバーには
「とにかく役員に一度話を通して、その後上司に掛け合えば良し。
但し、役員が上司と同じ考えなら再考しよう」
と認識を確認し合いました。
役員はレスポンスの早い人なので
「だったら今話そう」
と言われ、即相談したところ
「1番大事なことは結果を出すこと。
上司の話は、ただの意見として聞き流して良い。
そもそも、上司の指摘部分が起こるのは当たり前のことで、それを避けることは出来ない。
このメンバーで進めている方向は間違っていないから、このまま進めて良し。
但し、進行の過程では上司の確認も取ること」
と言われ、上司の指示に従って状況をひっくり返されるのを防ぐことが出来ました。
あー危なかった。
上司の指摘に、鈴木さんはすっかりやる気を削がれてしまっていたので、それを即カバーすることが出来ました。
もちろん役員が言ったから、というだけで上司の意見を突っぱねる姿勢を見せるのは危険なので、ある程度進めてから上司には筋を通すつもりです。
そこも鈴木さんお得意の甘えモードで押し通してもらおうっと。
私は基本好戦的ですが、単独で突っ走らず、周囲に根回ししたいタイプです。
これは以前ネットで見たのですが、女性は和を尊ぶ習性があるので、男性程ピラミッドを意識して突っ走らないそうです。
あと、最近プライベートで元政治家やコンサルのおじさまと話しているので、戦略の考え方を教えてもらったりもしてます。
さて、私が鈴木さんに見せたかったのは
「レスポンスを早くし、上に掛け合い、横に繋がりを作って地固めし、意志を貫く」
という姿勢です。
その為に準備をしておき、口先だけで終わらせない、というのは、流れ作業気分で仕事をしていると出来ないこと。
ツッコミを入れてきた上司は性悪説タイプで、人の話を最後まで聞かず、初手でネガティヴに捉えて否定をして潰しにかかるタイプなのですが、このタイプの誤解を解くのに時間を費やすのは無駄だ、と私は思っています。
役員は「気になるところがあれば指摘するけど、とにかく行動してみろ」というタイプなので、こういう人が下を育てられる人だなぁと思います。
上司は下を育てられない、というか、ロボットにしたいタイプなので、それに従っていたらやる気を削がれてしまうだけ。
…ていうか、私は元々こんな社内政治を考えるのには向かない、自由気ままに生きたいタイプなのに…
まぁ、私自身はプロジェクトはうまくいったら良いなぁとは思うけど、1番は鈴木さんの成長に繋がるか?を主題として考えているので、これで何か鈴木さんの視野が広がるキッカケになれば良いなぁと思っています。
最近アレコレと鈴木さんのことでイライラしていましたが、遠目から姿を見たとき
「やっぱりカッコイイなぁ」
とポワーンとしてしまいました。
お馬鹿な可愛いワンコを見ている気持ち。
私の中で、鈴木さんの外見と内面は、別次元として捉えているようです。
自分の中に2人の人がいるみたい。
鈴木さんの中では、私はどんな人なんでしょうね?