鈴木さんに、一応フォローメールを入れました。「冗談ですよ」と入れつつちょっと長めのメール。そしたら
「ありがとうございます!
昨日はすみませんでした。
良い週末を」
という、大変当たり障りない無難な短い返信が来ました。
一体何に対しての「ありがとうございます」なの?
こちらがアプローチしたメールへの返信なら「あぁ脈ナシなのね」と思うくらい素っ気ない。
同僚だったら「嫌われてるのかな?」と思うくらい、よそよそしい返信だなぁと思いましたが、それは私の気のせいなんでしょうか?
以前はもっとサービス精神のある返信が来てたのになぁ。
必要な連絡さえ「連絡する口実」と思われていて、ワザと当たり障りない返信してるの?
と思う私が考え過ぎな気もするのです。
メールは単なる要件を伝えるツールだから
「すみません」
とだけ書けば良くて、心はこめなくて良い、と考える男性は多いと言います。
が、私の周囲にそんな男性、兄と不思議ちゃん後輩くらいしかいませんけどね。
もちろん、ここで更に文句を送ったら、余計お互い面倒な気持ちになるのは分かってます。
勝手に気を回した私が悪いんですよねーって気にさせられて、私が勝手に不愉快な気持ちになってるだけです。
でもこれ、ちょっと鈴木さんのメールの文面が違うだけで、印象全然違うんですけどね。
「昨日は言葉足らずでホントすみませんでした!
お気遣い頂いて、ありがとうございました!
これからは気をつけます…」
とか、少し言葉を足すだけで、何を「すみません」と思っているか伝わるのに、ただ「すみません」だけだと、内容が分かりません。
「あなたは言葉足らずだから、こちらから確認の為に色々選択肢を出して聞かなきゃいけなくなってるので、完結に話して欲しい」
と以前言ったことがあるのですが、何も変わりませんでした。
親しい間柄ならきっともっとたくさんの言葉を書いて、ちゃんと自分の気持ちを伝える努力をしているんでしょうが、私相手だから手を抜いてるのかなー、と思ってしまいます。
やっぱり私が、他人に求め過ぎ?
文章が長ければ良いとは思いませんが、短文過ぎると、ハエ叩きで叩き落とされた気持ちになります。
でも、よく考えたら鈴木さんって、誰にでもそうだよなぁ。
昨日他の同僚に急ぎで頼みごとしていたみたいなんですが、状況確認した後に
「早いですね!感動します!」
と言っていて、相手もあからさまのおべっかに失笑していました。
本人は素直な気持ちを口にしてるつもりなのかもしれないけど、鈴木さんってそういう「キャバ嬢トーク」みたいな、マニュアルめいた発言をしがちなんですよね。八方美人の典型で。
でも、素で話すと全然キャラが違うので、その八方美人な言葉は嘘だって皆んな察してるんです。
先日、「八方美人な態度のせいで同僚たちに嫌われた」という悩みを書かれた投稿を見ました。
いつも聞き役に徹して情報を得て、自分の本心を話さないことを「ズルイ」と責められたそうです。
以降先輩や同僚たちからも遠巻きに接されるようになって辛い、と30代後半の女性が発言小町に投稿していました。
八方美人側の言い分としては「こっちだって波風立てない為に気を遣ってる」という、「こっちの努力も察して欲しい」気持ちもあるそうです。
しかし私も、そういう八方美人な人には、ギブアンドテイクが出来ていないと思って情報を渡したくないし、壁を作るかもしれません。
やっぱり、他人の本心は聞くけど自分は言わないってのはねぇ。
心を開かない人に、開いてもらう為の努力をこちらがするのも限界があるので、私は一定期間頑張ってダメなら距離を置きます。
面と向かって嫌味を言うこともあれば、サクッと切ることもありますが、この相談者さんもやはり何度か嫌味を言われたことがあるそうです。
「面と向かって嫌味を言われて悲しかった。」
と書かれていましたが、嫌味を言う側の気持ちとしては
「何考えてるか分からないから、ハッキリとその態度が不愉快だと言わなきゃ、この人には伝わらないんだろう」
と考えていたのだと思います。
八方美人側の言い分を読んで「一生懸命気を遣って、自分から他人に嫌われる努力をしているんだなぁ」と思いました。
もちろん知り合いたての時だけなら、その八方美人な態度は多くの人に有効だけど、それをずっと崩さなければ、
「なんだ、ずっと知り合いたての時のままの態度ってことは、こちらを警戒してるんだ。失礼だな」
と思われてしまうことはあります。
でも、そういう生き方を選ぶのは自由で、変えなくてはいけない、とは思いません。
前述の八方美人の相談者さんは
「でも、私といると癒やされと言ってくれる人もいます。
その人にも今回は呆れられていて、辛いです」
と書いていました。
ということは、八方美人振りを笑顔で受け入れてくれる人のことを好きなんですね。
そして、そんな人にも心は開かない、と。
鈴木さんは人によって態度を変えているので、まだマシなのかもしれません。
親しい人には意地悪言ったり、悪態吐いたりもするし。
だから、今はわざと壁を作って嫌な八方美人返信をしているのかな?と思いました。
そうなると、こちらの事情を説明したメールはウザかったろうなぁ、と思いつつも、気が治らなかったので
「全然会話がかみあってなくて、おもしろいね」
と返信しました。
ワザと八方美人な当たり障りない短文しか送らないせいで、意思疎通が出来なくてお互い無駄足を踏んだことを笑うのが、大人の対応かと思いました。
大人ってのは違うかな?
怒っても泣いても通じない相手には、笑うしかありませんからねー。
鈴木さんなりに、一生懸命に、八方美人な当たり障りない対応をしているのかもしれません。
それを気遣いだと思うか、失礼で嫌な奴と思うかは、こちらの相手への気持ち次第なんでしょうね。
ただ、気遣いのつもりで余計相手を怒らせると気付いていないなら、そろそろ気付いた方がいい年齢だと思いますが…
ま、他人事だからどーでもいいけど。