一つ前の記事でもご紹介した、おかざき真里の「かしましめし」1巻を読み終わりました。
いわゆる、料理のレシピを紹介しつつ、登場人物の生活を描く系マンガです。
手軽に出来てヘルシーで美味しそうなメニューを見て、久々に料理をしたくなりました。
と書くとほのぼの系マンガのようですが、さすがおかざき真里。
ちなみにおかざき真里は、美大卒博報堂出身の漫画家さんです。
ので、この登場人物女2人男1人は、美大の同級生28歳の設定です。
これ、38歳設定でも良かったかなぁ。
多分恋愛の話もあるから28歳にしたのでしょうが、登場人物の精神年齢は38歳くらいと思えます。
ネタバレは別途メインブログに書くので割愛しますが、女性の1人が過去に社内の男性から婚約破棄をされていて、元彼は2年支店に飛ばされたのですが、ほとぼり冷めて戻ってきた途端、女性が他部署に飛ばされることになります。
その愚痴を友達たちに話しながら、女性が言います。
「みんな、どうして正論やアドバイスを言うのが好きなんだろ?
こっちは色々考えた上で、それを選択していないのに。
まるで考えが足りてない、努力が足りないって言われてるみたいだ。
色々考えてる私を少しは信頼して欲しい」と。
これ、多分私が何度か、このブログのコメント欄で恋愛マニュアル的なアドバイスを言われる度に、コメント返ししているのと同じことだと思います。
「男は追われより、追うのが好きなもの」とか「好意の反対は無関心」とか、そういう言葉は知っていても、それを選ばないとか、納得しない心理ってのもあると思うんですね。
そこが、人の面白さなんじゃないかな。
もちろん、可能性を広げるアドバイスは大事だし、ありがたいものなんですが、大人になると「単なる一般論アドバイス」って解決策にはならなかったり、解決しても終わらないこともあって。
そういう気持ちを混ぜ込みながら、みんなで美味しくご飯を食べるって構成が、すごいなぁと思いました。
レシピを知りたい方も、悩みのある方も、オススメですよ!