昨年一緒に片思いトークをしていたアラフォー美容師さんに
「最近何かありました?」と聞いたら
「恋愛って何なのか分からなくなってきました」と返ってきました。
その脇にいる20代半ばの女の子は、長年付き合った彼氏と別れた数ヶ月後には新たな彼氏が出来た、途切れないタイプです。
ちなみにアラフォー美容師さんは癒し系のホンワカ面白タイプ。
20代半ばの女の子は金髪ショートカットで一見奇抜なタイプ。
世代の違いはありますが、話していて面白いのはアラフォー美容師さんです。
メインブログでも何度か書きましたが、この美容師さんは友達の紹介で会った男性に片思いし続け、結局諦めてしまってからは、他の紹介で何人か会ったけど何もない、とか。
一方金髪ちゃんは、友達のヘアサロンにカットモデルに行って出会った年上男性から口説かれてお付き合い。
一時は「やっぱり好きになれないかなー」と思って別れたけど、1ヶ月後にまた口説かれて復縁し、うまくいってるそうです。
アラフォー美容師さんと私は、「好きな男性と付き合いたい」と思っていて、金髪ちゃんは「チュー出来るかの見極めはあるけど、割と範囲が広い」と言っていました。
ただ、ホント年齢差もあると思うのですが、金髪ちゃんは話が浅くてテキトーで、深い話が出来ないなぁと思えてしまいます。
婚活市場だと、アラフォー男性の前では私らアラフォーと金髪ちゃんは並べられるワケですが、年齢だけでなく、この誰とでもそれなりに表面的に浅く話せて、相手にも深い話を期待しない金髪ちゃんの方が、モテるんだろうなぁとは思います。
外見は個性的だけど、内面は拘りが無いタイプの方が、多分楽だと思うのです。
というのも、鈴木さんも拘りが無いタイプ。
そこそこノリ良く、浅く笑って話せて、楽ちんです。
「居心地いい男=女慣れした男」
ってことについて昨日色々ググっていたのですが、やはり
「出会った瞬間に懐かしい感じがした」
という男性に今まで2人会ったという女性は、1人目はカラダだけの関係になり、2人目は既婚者で進展しなかったとか。
ただどちらの男性も「初めて会った気がしない」と言って仲良くなったそうですが…結果は別に運命ではなかった、と。
結論としては「一緒にいて居心地いい男」というのは、相手に合わせるのが上手な慣れた人なだけで、誰とでもそれなりに努力で合わせられる人なんだそうです。
そう言えば、いくえみ綾のマンガのイケメンはみんなそんな感じだわ。
でも本命にだけは素を見せるの…素敵〜!
太陽が見ている(かもしれないから) 7 (マーガレットコミックス)
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相手が自分に好意を寄せてくれたら、いくらでも合わせられる。
「こんなに合う人、初めて!」
と思わせられるというのは、すごいなぁ。
確かに周囲を見ると、アクが強いタイプの面白い女性は、ピッタリ合う男性と偶然出会えたら付き合うけど、彼氏がいない期間も長いです。
誰とでもそれなりに合わせられる女性は、切れ目がそんなに無いですね。
彼女たちの条件は「そこそこ趣味の合う男性」以外は特に無いので、色んなタイプと付き合ってました。
男女共に誰にでも合わせられる人がモテるのは分かってるけど、今更個性を捨てたくない。
そんなアラフォー女性が探しているのは、自分にピッタリ合うか、誰にでも合わせられる男性、ってことか…。
「結局、私が好きだった鈴木さんって、どんな人間だったんだろ?」
と不思議な気持ちになります。
元彼と別れる少し前も
「私は、この人のどこがそんなに好きなんだろ?」
と思っていました。多分元彼は、ただ一緒にいて居心地いい、話していて楽しい、見た目も悪くない、恋人ごっこを楽しめる男性だっただけです。
もちろん、自分の中の1番大切で大事な部分のように思っていました。
父親みたいな、兄みたいな、子供みたいな、自分自身みたいな、そういう色んな存在全て詰め込んだような中でも、1番大切な存在。
でも「何で?」と聞かれたら、好きだし一緒にいてトキメクのに落ち着くし、楽しかったから。
似たような性質の鈴木さんを好きになり、諦めたことで、より
「恋愛ってなんなんだろう?」
という気持ちに、美容師さんだけでなく、私もなりました。
あの「恋に落ちた」という感覚は、しばらく遠ざかってしまうと、何だか夢物語みたいに思えてきます。
既婚者がトキメキを探す独身者を「恋に恋してる」と笑うのは、そういう恋に落ちた経験が無いか、過去のことで忘れてしまったのか、結局恋した人以外と結婚したからなのかな?
私は多分また、そこそこ見た目が好みで、女慣れしてるが故に居心地よくて、話していて楽しい男性とニコニコ笑いながら話せたら、好きになっちゃうんでしょう。
過去に好きになった男性全員がそういうタイプだったわけではなく、ただただドキドキした人とか、向こうが慣れた感じに近寄って来たからキュンとしてしまった人もいましたが、今のタイプは元彼や鈴木さんみたいな人。
でも、元彼や鈴木本人じゃなくても良い。
ただ、それでもストライクゾーンが広い女性に比べたらトキメク範囲が狭いので、そういうところが「ダメ」って言う人もいるのでしょうが…
とか理屈を考えだすと、恋愛とか面倒くさいし、今更もういいやーって気持ちになりますね。
出会う時は出会うし、一生懸命気乗りしないのに出会いを探しに行くのも怠いし…
せっかく好きな人が出来たのに、両思いにはなれはなれないし、多少仲良くなったところで、辛い時に側にいるどころか励ましの言葉もくれず、向こうは他の人と過ごしてんのかと思うと、恋自体が馬鹿馬鹿しく思えたりもします。
でも!こんな気持ちも割と一時的なものだってことも、もう知ってます。
頭で考えて人生を計画的に考えられる人もいるかもしれないけど、自分はその生き方に共感出来なかったから、その場その場でノリでいけばいい!
人生いつどうなるか分かりませんしね。
日本人は他民族より、転ばぬ先の杖について考えがちなんだそうです。
天災が多いので、常に未来の不安への対処を考えて生き延びてきたんですって。
未来にはこうしたい!ってビジョンが明確なら、その為に何かを変えないといけない、かもしれない。
それを考えられない時は、ちょっとボンヤリしても良いのかな。
今こんなこと書いていても、私が次に好きになる人は、元彼や鈴木さんと全然違うタイプかもしれません。
もちろん、もう誰も好きにならない可能性もあります。
とりあえず、足元を見ながら、暗くならずに過ごしたいものです。
「恋愛ってなんなんだろう」なんて、これまでに多くの作家が昔から書いてきていて、そしてまだ答えのないものですからね!
私はこういう気持ちになったとき、夏目漱石の「こころ」を思い出します。
好きになった「お嬢さん」がいて、でも自分の友達と良い感じに見えたので、出し抜いて結婚を申し込んだら成功。
しかしその後友達が自殺してしまった、という有名な物語です。
そもそも「お嬢さん」はずっと「先生」のことが好きで、嫉妬させるために友達と接触してただけだったんですよね。
でも、「先生」はせっかく好きな女性と結婚出来たのに、結局結婚生活を楽しめなかった。
「お嬢さん」がもうお気の毒でしょうがないです…
もちろん物語だから、恋と命が隣り合わせにあるけど、現実はそこまで恋だけで命かかってませんが、やっぱり「恋愛ってなんなんだろう…」って気持ちにさせられます。
夢見がちかもしれないけど、やっぱりそういう物語みたいな恋について考えるのも、娯楽としては全然あり!
と思えるなら、夢見がちでもなんでも、人生好きに使えば良いと思うのでした。