鈴木さんとのLINEが復活したわけですが、過去のトーク画面が残っていました。
確か全ては残さず、一時期過去のは消していた気がするのですが、非表示削除する直前のは残っていて、それが、鈴木さんとやらかしかけた直後に、ちゃんと話そうと食事に誘ったら断られた時の会話でした。
は、恥ずかしい…
もう恥ずかしくてちゃんと読み返していないのですが、ってことは鈴木さんがもしトーク画面を消していなければ、あちらも久々にこの会話を目にしたはずです。
うわー忘れてたわ!
そう、私、こんな会話をした記憶自体はあるのですが、その後に非表示削除したことを覚えていなかったんです。
マジか。私の記憶力ってそんなもんなのか…
そりゃ仕事で鈴木さんからトラブルの報告受けたのも覚えてないわけだわ。
失恋した時、恋がうまくいかない時、そりゃ苦しいし辛いし虚しいし
「いつか忘れられるよ」
なんて他人に言われても
「お前には分からない!」
なんて気持ちになるものです。
で書きましたが、よくある慰めの言葉なんて、余計に傷付くことがあります。
でも…私、ホントにかなり鈴木さんとのやり取りを忘れています。
近くにいるから元彼のように美化することも無いので、日々淡々とときめいた記憶が薄れています。
もちろん今も色々考えてしまう時はあります。
でもモヤモヤと嫌な感情が浮かんだら
「このことについては、もう十分に考えた!」
と思って、それ以上は考えません。
感情に蓋をしているわけじゃなく、本当にもう十分考えたから。
下手に早い段階で無理矢理感情に蓋をするより、ここに日々書き込みながら考えたことが良かったと思います。
今も、トーク画面は恥ずかしくて読み返せないけど、別に胸に痛みはありません。
あの時はあの時なりに精一杯考えたし。
私は行動して良かったと今も思ってるし、その後あれだけギクシャクしても今も笑い合える鈴木さんのことが、人として大好きです。
鈴木さんが最近よく私と不仲な同僚と仕事で話しているところを見かけますが、いかにも八方美人で愛想良しで壁を作った話し方をしているのを見ると
「なんやかやあったけど、私は頑張ってあの子を懐かせたなぁ」
と得意げな気持ちになります。
鈴木さんはアイツより私のことが絶対好き!同僚としてでもね。
これからも、近所の野良猫を可愛がるように、鈴木さんのことは無責任に可愛がっていきます。
でも男性として期待はしませんし、恋愛感情は溶けてしまいました。
年齢を重ねて私の記憶力が落ちていること。
鈴木さんも頑張って気まずくなり続けないようにしてくれたこと。
私が後悔するギリギリのラインまで頑張って行動し、考えたこと。
これが、傷口にキチンと瘡蓋を作り、そのまま回復していけた理由だと思います。
もし、どれか一つでも欠けていたら、思い出したく無い記憶になっていたかもしれません。
鈴木さんは私に愛想笑いしかしてくれなくなったかもしれないし、私もギクシャクし続けたかもしれません。
でもそうはならなかったし、呆気なく忘れてしまいそうになっています。
一緒に、元彼のことも忘れる時間が増えました。
これはこれで、私には必要な時間だったのかもしれません。
さて、この先どうなるのか、楽しみです!