私は1人の時間も好きだけど、でも好きな人に愛されて、心の穴を埋めて欲しいと思いながらずっと生きてきました。
子供の頃からずっと、自分の承認欲求を満たしてくれる誰かが欲しかった。
一方友人は、1人の時間が大好きだし、孤独で辛いという気持ちが分からないそうです。
彼女なりに片思いをしたり、彼氏が出来たり、ということはありましたが、私が孤独感に苛まれていたり、好きな人に執着する気持ちはピンと来ないと言われてきました。
そんな彼女もアラフォー独身彼氏無し。
周囲から「寂しくない?」と聞かれて「いや、全然」と答えると
「またまたー強がっちゃって」
と言われ続けるのにウンザリしているそうです。
前の記事にも、彼女は私と正反対で、自己肯定感の強いタイプだと書きました。
先日別の趣味友で解離性障害のアラフォー独身女性と話していた時も(病んでる人多いな…)
「そんなに自分にシッカリと自信を持てていてすごいね。
私は自信が無くて全然ダメで…」
と言われたそうで、自分ではそんなつもりはないけど、何でだろ?と思ったのだとか。
友人は「子供の頃にど田舎の小中学で全然周囲に馴染めなくて、先生達にダメだダメだと言われていて辛かった。
誰も自分を褒めてくれないなら、自分で自分を褒めるしかないと思っているのかな?」
と自己分析してみたそうですが、それが合っているのかどうかは分かりません。
ただ私には「周囲は馬鹿が多い!」とか「私はこんな生活に甘んじるレベルの人間じゃないけど、でも頑張ると心身を壊すから、この出来る範囲の生活に満足するしかない」というフラストレーションを感じて、自分で自分を追い込んでる時があるのかな?という気はします。
学生時代から、友人はあまり制作にのめり込んでいませんでした。
私は好き嫌いが激しく、好きな課題だと集中してやり込み、脳内ドーパミン出てるわーという時がありましたが、そういう風に友人がなっている所は見かけませんでした。
なんとなく課題をこなしていて、評価もあまり良くなく、やる気が無いわけではないけど決められたことをキッチリやりたい、自分から何かを発信したいとは思わない、という価値観の印象はあります。
と、こう書くととても高飛車かつ怠け者のように感じるかもしれませんが、人当たりが良くて控えめに見えて話が面白い、オシャレで楽しい人です。
他人から嫌われたりはあまりしないし、今は趣味友達も沢山います。
「結局、私は私の中で自己完結出来てるから、他人の存在は邪魔でしかないんだよね。
友達と遊ぶことかは楽しいけど、1人の時間が無いと無理!
1人で部屋で好きなことしてるのが心底好き」
と言う友人に、ふと思い出したエピソードを話しました。
「楠本まきのエッセイコミックの中で、彼女が大学時代の友人と話すシーンがあったの。
楠本まきってお茶の水女子大の哲学科を中退してるから、その友達もその哲学科を卒業している頭の良い人なわけじゃない?
で、楠本まきが
「私最近、自分一人で完成体なんじゃないかな?て思うようになったの。
恋や愛で自分を埋める必要は無くて、私は私だけで完結出来てる○なんじゃないか?って」
と話したら、それを友人は静かにフムフム聞きながら
「でもさ、その完成体の○と○を繋げたら、∞(無限大)になるよね。
その方が素敵じゃない?」
と言われ「さすがだ!」と思ったというお話でした。
収録されているのはこちらのマンガです。
で、この話を友人にしたら「なるほど!」と納得していました。
「確かに、お互いを尊重しあえてる夫婦の特集とか見ると、こういうのは良いなとは思うんだ。
だから私もそういう、一方的に好きとか、ギブアンドテイクし合う関係じゃなく、お互いに完結し合った人と一緒に過ごせることになったら、それが良いのかも!」
と言っていて、これはこれで確かに良さそうですよね。
やっぱり私は末っ子の男性に甘えて、でも色々サポートしてあげたりできる関係を作りたいけど、友人はそういうこと自体面倒で嫌なんだそうです。
だから、恋や愛ではなく同居みたいな関係を作れる男性がいたら良いのかもしれませんね?
ちなみに私が紹介したアラフィフ独身男性は、彼女と良く似たタイプです。
あくまでも趣味友として2人は時々遊びに出掛けているそうですが、私はコッソリと
「この2人が一緒に暮らすって無いのかな?」
と思っています。
心身が不調の友人と、趣味を張り合いに仕事をしていること男性は、性格も近い部分があります。
持ちマンションもあり、定年もあと数年のこの男性と、フラフラ暮らす友人が一緒になったら、趣味を共有し合える良い関係になれそうな気がしなくもないんですけどねー。
私のような、欠けた部分を男性に埋めて欲しい恋愛体質の寂しがりが世間には多い印象があるかもしれませんが、意外とこういう自己完結した人もアラサー以降は増えていきます。
そういう人たちが∞を作れたら、それで素敵ですよね。
もしかしたら私もいつか、そういう∞になれる人と笑って時間共有出来ていくかもな?と思うと、それはそれで楽しそうかもーと思います。
その為にはまず、自分の中でそれなりに自分に自信を持たないとですね!
ただ、無駄に妄想レベルで自信を持ったり、他者を馬鹿にして自尊心を保つのもダメだけど…
友人と深く色々話すと、色んな価値観があるなーって気付くことがたくさんあります。
こんな風に深く話せる友人がアラフォーになってもいるのって、幸せなことなんでしょうね。
オタクにはこういうタイプ多いけど、その日その日のことしか考えてない脳内お花畑の人の方が多そうに見えるし。
いやーしかし、楠本まきのお友達の発言はすごい!
頭の良い人が言うことはやっぱりすごいなと改めて感心しました。