ブログの趣旨と違うことですが、はてなブログユーザーとしてこちらに書きます。
メインブログでも書きましたが、はてなブログユーザーだったhagexさんが、ブログをキッカケに刺殺されました。
Yahooニュースのコメント欄ではhagexさんのブログを知らない人が、ただの個人ブログだと思って頓珍漢なことを書き込んでいましたが、かなり有名な大御所ブロガーさんでした。
その為、福岡で公演をするとアナウンスしていて、以前ブログ内で悪業をネタにされて逆恨みした福岡在住の容疑者に公演会場のトイレで刺されたのだそうです。
この公演でネットトラブルについて語られていた後に、ご自身が取り返しのつかないネットトラブルに遭われたと思うと…
この容疑者ははてなの捨てIDを作っては、いろんな方のブログに悪態を書き込んでいたそうです。
その被害を受けたhagexさんが、容疑者があちこちでブロガーに「低脳」と言い続けていたので、「低脳先生」と名付けてネタにした為に事件を起こしたとのだとか。
そして容疑者は事件後にはてな匿名ダイアリーで事件を示唆する投稿をしたと言われています。(現在は削除されているようです)
私はhagexさんのような有名ブロガーではないし、見知らぬ人から個人特定されるブログの書き方はしていませんが(知人からバレることはありますが)、過去に粘着質な人がコメントしてきたことはあったので、色々複雑な気持ちになりました。
ブログを書くこと、そしてはてなブログという場所についても、このままここを使い続けるのが少し怖くなっています。
hagexさんと容疑者が同世代のアラフォー男性だということも、より何とも言えない気持ちになっています。
この容疑者は承認欲求から悪態コメントを書いたりしていたんでしょうか。
私も承認欲求については書いてきていますが、こういう悪態コメントを書くこと、ネット内に居場所を見つける、という形での満たし方はちょっと理解できません。
でもそうやって理解できないから、悪態コメントは投稿禁止にしたり、IPアドレス等晒してネタにしてきたので、そういう行為がより相手を助長させることがあるのかと思うと、何だか納得のいかない気持ちになります。
こういう被害に遭わないために、悪態コメントはスルーすべきとか、個人情報を出さないべきだっていうのは、確かに自衛として理解できるのですが、それって
「痴漢にあいたくないなら露出の多い格好をするな」
と言うようなものですよね…
先日メインブログの方に、「こういう話題は叩かれやすいから書かないほうが良いですよ」というコメントが来ました。
そのコメントは非公開にしていて、そもそも個人の価値観を書いてはいけないって発想自体がどうなの?と思っていました。
書かれた記事はこの化学物質過敏症と躁鬱病に関することです。
私と同じようなトラブルが起こっている人の参考になれば、と思って書いたことを、他の人が叩くかもしれないから書かないというのは、納得がいかないのです。
でもこうやってそういうコメントをネタにすることで恨みを買って、もし事件を起こされたりしたら、より一層納得がいかない結果になってしまいます。
この事件をキッカケにブログを止めようとは思いませんが、そういう事件を起こす可能性がある人が読むのかもしれない、と思うと、やはり気味が悪くなります。
世の中は「普通こんなことにはならない」と思うことが起こる。
hagexさんは容疑者のような、粘着質でおかしな人のことを書き込んだ2ch(現5ch)の話をよくまとめていただけに、ニュースを見たときには呆然としました。
はてな側がこれ以上何か対処できる問題では無いとは思いますが、はてなには「匿名ダイアリー」や「はてブコメント」があることにより、読者がアレコレと好き勝手に書ける環境がありますよね。
そういう部分に、ちょっと今まで考えていなかった怖さを感じています。
だからって、そういう目に遭わない為に、ヒッソリと感情を隠して、嫌なことを嫌だと言えないのもどうかと思いますが。
今後まだはてなブログを使い続けるか、引っ越しをするか、ちょっと考えてしまいます。
でもやっぱり使いやすいし、ブロガー同士が繋がりやすいのがメリットでもあるんですけどね。
hagexさんのご冥福を心よりお祈りします。
もう更新されないと思うと、本当に寂しいです。
今現在、はてなブログや匿名ダイアリーでhagexさんのこの事件のことを書かれている方がたくさんいますが、そういう影響力のある方でした。
そういう方を生み、そして事件のキッカケを作ったのがはてなブログなんだ、と思うと、包丁は調理器具でも凶器でもあるのだとつくづく思います。