復縁失敗後の40代独身女性のための元気レシピ

今でも忘れられない、復縁した元彼。でも連絡は完全無視されていて辛い…そんなアラフォー女性が元気になれる方法を実体験を元にお伝えします!

モテる女は50歳・60歳になっても可愛い〜内田春菊の対談感想

先日、内田春菊の対談に行ってきました。

私が上京した頃は、内田春菊・岡崎京子・桜沢エリカ・西原理恵子はオシャレ女子なら知っていないといけない基礎、みたいな感じだったのですが、少し下の世代の方はよく知らないみたいですね…

私たちは繁殖している (1) (ぶんか社コミックス)

私たちは繁殖している (1) (ぶんか社コミックス)

 
ファザーファッカー (文春文庫)

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でも「でんこちゃん」の絵を見たことがある方は多いはず!


内田春菊たちの後続が南Q太、魚喃キリコ、安野モヨコなのかな?

鼻下長紳士回顧録 上巻 (コルク)

鼻下長紳士回顧録 上巻 (コルク)

 

上記の方々は私より上の世代から支持されていましたが、でも東京出身の同級生達は普通に基礎知識として著書を知ったいたので、田舎出身の私は慌てて杉並区の図書館に行って、内田春菊の本を借りて読んだことを今でも覚えています。

それまでは高河ゆんとかCLAMPとか、ザ・腐女子のルーツみたいな漫画家さんの作品しか読んでいなかった私は、何とか東京の女子になろう、と、それまで知らなかったガロとかFEEL YOUNGを読んだのでした…。

 

内田春菊の育児や結婚生活のエッセイコミックは雑誌FEEL YOUNGで読んでいました。

彼女のことを知らない方に簡単にプロフィールを紹介すると、中学時代に同級生と2度めの行為で妊娠、堕胎。

その後養父から性的虐待を受けて家出。

結婚出産後は、別の男性との子供を妊娠して離婚再婚、さらに離婚後にまた別の男性と事実婚して…という感じで、父親違いの子供が4人いる方です。

 

ここだけ抜粋すると破天荒極まりない女性ですし、エッセイではセクハラやパワハラに対して必要以上に苛々しているように見受けられ、

なんかちょっと怖い人かなー

なんて思ってしまっていました。

が、初めて生で公演をしている内田春菊をみたら…

めちゃくちゃオシャレで、声や話し方が可愛くて、機転の効いた会話、相槌のタイミングの上手さに

「こりゃモテるわ!」

と大納得しましたね。

 なんていうんでしょう…馬鹿なふりをしないで、男性を立てつつ、でも可愛いんです。

この対談の詳細は書かずにおきますが、一つだけものすごく印象に残ったエピソードを書いておきます。

 

対談相手の男性から「内田さんは何でこういうタイプの男性と付き合わないの?」と聞かれることがあるそうで

「もう私50歳過ぎてそんなことすっかりご無沙汰なのに、そんな風に言って頂けるなんてありがたいな〜と思ってます」

とおっしゃっていたのですが

「…ん?内田春菊って何歳?60歳近いかと思ってたけど、あの言い方だと50代半ばなのかな?」

と思って帰り道にググったら、現在59歳、今年60歳になるそうです。

一般的な日本人女性は、もしかしたらこういう時

「私もう今年60歳になっちゃうのに、そんな風に言って頂けるなんて〜」

と、上の年齢の括りに自分を入れる気がします。

でも内田春菊は50歳を過ぎたばかりのような言い方をしていた。

これって、結構なポイントな気がするんです。

謙虚だけど自分を卑下していない感じがする、というか

「ああ、内田春菊はまだまだ現役の女性なんだな」

と思いました。

 

ココ最近内田春菊は、ガンの治療で受けた人工肛門について著書を書いたり公演をしています。

がんまんが 私たちは大病している (ぶんか社コミックス)

がんまんが 私たちは大病している (ぶんか社コミックス)

 

自分の性もなにかも赤裸々に、でも深く面白く書き残してきた彼女らしいジャンル変更だと思いました。

かつて内田春菊が直木賞などにノミネートされた時は

「こんな養父からの虐待なんて書くのはおかしい!」と審査員たちから酷く怒られたり、講演会では身奇麗な奥様方が濃密なシーンを朗読した後に

「本当にこんなことがあったんですか?」と質問してきたので

「あーはい、私が覚えている限りではこうでした」とケロッと返したら

「んまぁ!こんなアッサリと認めるなんて、信じられない!」という対応をされてきたとお話されていました。

確かに彼女はそういうジャンルの開拓者だったと思います。

作品だけ読むと、どれだけ過激な奔放な女性なのかしら?と思ってしまっていたけれど、御本人は本当に丁寧で可愛らしいお方で、

「あーモテる女って、50歳60歳になっても、ずっとモテるんだな」

と再認識しました。

男に媚びず、甘えず、でも居丈高に自己主張を押し付けてこない。

頭の良い方とうまくトークを弾ませ、脱線したら自然と軌道修正することができ、来場者にフランクに接し、周囲への気遣いも怠らないその姿には、本当に感銘を受けました。

 

表面的に彼女の真似を一朝一夕ですることは出来ませんが、でもまずは「自分より上の世代の中に入ったフリをすることを『謙虚』と思うのはやめよう」と思いました。

だってそんな謙虚な発言していても、アンチエイジングには必死ですもん。

60歳どころか70歳80歳になっても、可愛い女性は可愛い。

頭が良くて、お話が楽しくて、色気がある。

そういう方は10代20代からそういう人生だったのでしょうけど…

今回の対談の大テーマはそこではなかったのに、帰り道にはこのことばかり私の記憶に残っていました。

眼の前のことを精一杯やる、でも自分自身の内面も見つめる、新たな知識も積極的に取り入れる。

そういう内田春菊のことを、今は男にだらしない女性、なんて目では見られません。

私より下の世代の方だと内田春菊をよく知らない方も多いかもしれないけれど…

こういう奔放な女性がブームだった時代があり、そんな彼女たちが今この時代にもまだ活躍している、ということ、今こそ更に普及しても良いのでは?と思えてきました。

親子間で悩んでいる方、恋愛で悩んでいる方、フェミニズムとかいろいろ考えている方は、是非一度内田春菊の著作を手にとって見てくださいませ!