恋愛話ではないのですが…
昨日友人と一緒に映画「台風家族」を観に行く約束をしていました。
私は中村倫也ファン、友人はジャニオタなので、久々に一緒に映画観るのも良いかな?と誘っていたのです。
この映画は新井浩史が事件を起こしたため、3週間限定公開となっています。
ただでさえ推し出演作はいち早く観たいもの。
でも予定を擦り合わせた結果、公開2週目の昨日となりました。
映画は公開直後に観に行かないと、1日の上映回数がどんどん減ってしまいます。
ただでさえ「台風家族」の上映スクリーンは小さな所が多く、お互いの予定を鑑みて選んだ映画館はネット予約開始が始まるとすぐに半分の席が埋まってしまっていました。
チケットは私が前売り価格で2枚ネット予約。
友人が「昼まで銀座で予定がある」と言っていたので、私は「15時半まで有楽町で映画『見えない目撃者』の舞台挨拶付き上映を観る予定だから、日比谷の映画館で16時25分の回で良い?」と確認していました。
このやり取りの時、私から待ち合わせ時間と場所は聞きませんでした。
理由は、友人は「昼まで予定がある」。
私は「15時半まで予定がある」。
となると、友人は昼から待ち合わせ時間までに何か他の予定を入れる可能性があるかもしれない。
でも、もしかしたら早目に会って軽くお茶してから映画館に向かうかもしれない。
その判断を委ね、決まったら連絡してくるだろう、と思っていました。
アラフォー独身となると、5分10分の僅かな空き時間も個々に有効に使おうと思うものなので…
とりあえず映画開始時間はお互い分かっているのだから、ギリギリに連絡がつけば何とかなるだろう、と思いながら私は「見えない目撃者」を観ました。
本音を言えば、前日はドラマ「凪のお暇」最終回に夢中で、直前確認する余裕はありませんでした…
映画中、友人からLINEが来ていました。
「携帯の機種変をしたらうまくデータ移行が出来なくて、今パソコンからLINEしてる。
もしかしたら連絡取れなくなるかもしれないから、16時にミッドタウンのレクサスのある側の入り口待ち合わせにしよう」
と書かれていて、私がそれを読んだのは15時40分。
「台風家族」を観る前に一服したい。
とりあえずミッドタウンに向かう途中のどこかで一服するかな。
そう思いながら足早にミッドタウンに向かい、館内3階に喫煙所があると分かったので、15時50分に喫煙所に行き、16時ジャストに指定された入り口に戻りました。
…が、自動ドアの前にも、近くのベンチにも、友人の姿が見当たりません。
小走りに入り口から見える範囲の周辺を歩きながらキョロキョロと探しましたが、待ち合わせの人を探すそぶりの人はいませんでした。
あまり大幅に移動するとすれ違う可能性があるため、私は自動ドアの前で10分待ちました。
…指定された場所、私が勘違いしてる?
その間友人にLINEを送りましたが、既読が付きません。
電車が遅れてる?
また体調不良を起こして来られなくなった?
精神不安定で気乗りしなくなってすっぽかしてる?
映画館はミッドタウンの4階。
映画開始前にチケットの発券をしなきゃだし、トイレにも行きたい。
もし入り口を勘違いしているとしても、映画館の入り口に行けば会えるはず。
とりあえず一旦4階に行き、チケットを発券しつつ友人の姿を探しました。
映画館の入り口、周辺に友人の姿はありませんでした。
そこからまた私は1階入り口に戻り、再度友人を探しましたが、やはり見当たりません。
携帯のデータ移行がうまくいかないのであれば、LINEは使えないかもしれないけど、普通に電話は出来るはず。
そう思って何度か電話しましたが、出ませんでした。
ちなみにミッドタウンのエスカレーターはよくあるジグザグの造りではなく、1フロア毎に半周移動しないといけません。
フロア全体を見て欲しいのでしょうが、急いでいる人にとっては、大変ユーザビリティが考えられていない造りだと思います…
16時20分までミッドタウン入り口で待った末に
「上映まであと5分。指定された時間からすでに20分経過している以上、友人は来ていないんだろう」
と判断し、私は再度映画館へ向かい、やはり友人がいないことを確認し、トイレに寄ってから入場しました。
正直、かなりイライラしていました。
入り口待ち合わせということは、自動ドアの付近にいるはず。
そこにいない以上、来ていないということ。
ちなみに映画は既に満席となっていて、友人が遅れてきてももう1枚チケットを買うことは出来ない状況でした。
予告を観ている時も、本編が始まってしばらくしてからも、私の脳内では
「アイツ、こういう身勝手な行動すること時々あるよな。
長年の友人だけど、これでもう縁切れたかな」
という気持ちが芽生えてしまっていました。
が、その怒りと共に
「いや、ここで怒るのが私の身勝手なところでもある。
体調不良かもしれない、不慮の事故かもしれない。
ここで怒るより、心配するのが正しいんじゃないか?」
そんな自己反省の考えも浮かびました。
映画を観終わった後に、映画館前に友人がいるかもしれない。いないかもしれない。
とにかく友人の分のチケットは無駄になっているし、携帯が使えないから、と帰宅してパソコンからLINEしてきているかもしれない。
そんな可能性を考えながら映画を観終わり、携帯をチェックしましたが、友人から連絡は来ていませんでした。
が、受付を出るとソファに座り、こちらを見ている友人を発見。
そこで私はホッとした気持ちより、苛立ちの方が先に湧き上がりました。
「…何なの、一体…。散々入口で探したんだけど、時間通りに来てなかったの?」
「いや、いたんだけど…とにかく携帯がおかしくて…」
「指定してたの、ここのエスカレーター降りたとこの入口だよね?」
「そう、私もそこいたんだけど…」
「私はドアの前で見回したけど、他に待ち人探してるような人いなかったよ」
「…そこにいたんだけど、でも別の方かと思ってあちこち移動して、呼び出しも考えたんだけど…」
「…じゃあ、ドアの前から移動してたから、すれ違ったんだね…」
この件に関して言えば、私もチケット発券に移動しているため、お互い様な部分はあります。
ただ指定時間から10分は私はドアの前にいたため、その間に見逃すことは無い、という思い込みもありました。
「私の名前で呼び出しはしたの?」と聞くと
「いや、受付に着いた時、時間分からないから何時か聞いたら23分って言われて、もう無理だと思ってやめた」と言われ、ちょっとホッとしました。
この歳で迷子のお呼び出しをシャレオツな館内でされたくないですから…
その後友人と食事をし、携帯の状況を聞きました。
格安スマホに機種変したため、自分で自宅でデータ移行をしないといけないのだけれども、その作業中にエラー画面となってしまい、通話も出来なくなったそうです。
しかし格安スマホなので、相談できる窓口が無いのだとか。
結局私が映画を観ている間にスマホ購入店に行き、とりあえず強制再起動をして通話は出来る状態に戻してもらった、とのことでした。
…私は格安スマホを使ったことがないので分かりませんが、でも…
「機種変はトラブルがあって、急にやったことなの?
そうじゃないなら、機種変する前に待ち合わせ時間と場所の確認連絡するもんじゃない?
エラーが起こる可能性あるんだから」
「いや、まさか、こんなことになると思わなくて…」
「機種変のトラブルで予想外のことが起こるのは想定範囲内でしょ。
私なら機種変前に待ち合わせ確認は済ませるよ。
私は15時半まで映画観てるって先に伝えてたんだから」
「あ、他の映画観てたんだっけ」
「…吉岡里帆の舞台挨拶観るって送ったよね?」
「…ごめん…」
こうして書くと、私、ホント怖い…
友人は友人で、携帯のトラブルでパニックを起こしていたんでしょう。
スマホが使えない、時間が分からない、通話も出来ない…
待ち合わせ場所付近で、そういえば友人が着ている服に似た人を見た気もします。
ただその人は入口ではなく他の方向をボウっと見ていたので、友人ではないと思い込んでいました。
そういう友人の気持ちを慮る発想が、私にはありませんでした。
結局、友人とは数時間食事をしながら近況報告をし、食事代を友人が
「ここは私が払う、迷惑かけてごめん…」
と言ってくれたので、迷った末にお言葉に甘えました。(1人2千円だったので、映画代立て替えを差し引くと650円の奢り)
でも改めて考えると、私は心に余裕が無いなぁ。
これが対恋人なら、私は1人で映画は観なかったと思います。
いや、どうかなー。
でも待ち合わせ時間ピッタリに入口には行かず、5分前から待ってたかもなぁ。
所詮友人だから、と、映画を優先しちゃった部分はあるかな。
心から映画を楽しみ切れなかったことへの不満、やっぱりちょっとあります。
それでも…
「えーそんなエラー起こることあるんだね、大変だったね」
と言えなかった自分に反省しつつ、そんなことまで考えさせられた格安スマホという存在に、何となく納得いかない私なのでした…
普通の人はこういう時、どうするもんなんでしょうねぇ…