昨日はちょっと嫌な話を聞きました。
あまり頭の回転良くないおじさまAさんに纏わるお話、とします。
先日女性同僚がAさんのミスの尻拭いをする羽目になり、とても憤慨していました。
私も同じ目に遭ったことはあるので、気持ちはよーく分かります。
その時は、あまりに悪びれないAさんに呆れて
「さすがに、ちょっと今のは謝ってもらえません⁉︎」
と言ったら
「ははは、すみませんねぇ、まぁまぁ」
と肩をポンポン叩かれました…
その態度に呆れ果てていたら、周囲の人たちも
「いや、Aさんそれは酷いわ〜」
と笑いながらもフォローしてくれたのですが、私は内心
「わたしゃキャバ嬢じゃないんだよ!」
とブチ切れ寸前でした。
が、同僚女性が昨日同じような状況になって怒ったら、周囲の男性が
「ははは、夫婦漫才みたい」
と笑ったのだそうです。
「私は本気で怒っていたのに、酷くないですか⁉︎」
と愚痴を聞かされ、その場では私も
「あーそういうのムカつきますよねー」
と同情しながら穏やかに話を聞いたつもりなのですが、思い返すだにムカムカしてきます…
こういう時、「おじさんっていうのはそういう生き物だから、女は笑って流してあげるのが最善」というのが昔の「常識」。
今はそういう時代じゃない、とSNSでは言われていますが、実際のところリアル社会ではまだまだ女性は「無自覚なセクハラ」に遭っています。
Aさんは相手が年下の女だと思ってまともに話を聞いていないのか、男女関係なく誰にでも適当なのか、微妙なラインの存在。
どこから湧いてくるのか疑問になるほど、ミスを指摘しても悪びれず…
でも怒るとこちらが悪者にされるから、我慢して耐えないといけない…
と書くと、老若男女共に「あー同じ経験ある」と思う人は多いのでは?
Aさん以外にも、やたらと取引先女性の顔の美醜を笑いながらネタにする同世代男性がいます。
「あの人は俺の好みの顔だから、頼みごと聞いちゃうんだよねー。
この人は全然記憶に無いから、顔が好みじゃなかったんだろうな」
とか、別のブースで大声で話しているのが聞こえてくると、とーても気分が悪い!
しかし、女が、しかも独身おばさんがそういうことで苦情を言うと
「これだからババアは…」
と笑われるんだろうな、と思うので、黙って耐えるのみ。
とは言え男性だって、女性から無自覚なセクハラを受けている人は多いんでしょうね。
ブログ友達のずずずさんも、「いい男ね〜」とおばさまに足を触られた話を書いてたことあったし。
友人が最近男女差別に過剰に反応するようになっているのですが、リアル社会は彼女が「普通」と思うほどクリアじゃないな、と思っています。
そもそも、女同士、男同士でも「女のくせに」「男のくせに」と言い合うし。
先日、映画「影裏」を観ました。
推しの中村倫也が女装をしていたのですが、指先や足の動かし方、表情がめちゃくちゃ女らしくて驚きました。
映画「影裏」ネタバレ感想~女装・中村倫也の出演は3分くらい - 中村倫也
男性が女性になる、ということは、実際の女性より女性らしく振る舞うことだろう、と中村倫也は考え、繊細に丁寧に演じたんだろうな、と思います。
「影裏」の中では中村倫也の出演シーンは短かったのですが、主人公からされた仕打ちに似た経験のある私は、観終わったあとズシンときました。
部屋の前で男に帰られるって、切ないよね…
でも私は中村倫也が演じた副島みたいに、優しく穏やかに見送れず、ジタバタしてみっともない姿を晒したため、それを思い出して恥ずかしさにウワー!となっちゃった。
私はかなり中村倫也の発言や価値観が好きなのですが、それでも一つだけ気になった発言を見たことがありました。
それは「やはり女性には、女性らしくして欲しい」というものです。
これ、新田真剣佑も言ってたのを読んだことあります。
「言葉遣いが汚い女性はダメ。
男は女性を守らないと」
というような発言をしていて、ファンは
「きゃー!紳士ー!素敵ー!」
となってましたが、私は内心モヤモヤ…
いや、私も実際には、「男のくせに、女のくせに」と思ってしまうことが多い派なのですが、でもやはり「男でも女でも、品のないことはしない方が良い」という言い方が今の正解なんじゃないかな、と思ってます。
推しのイケメン俳優にさえモヤるのだから、Aさんみたいな人に「女らしさ」を無自覚に求められたら怒り心頭!
だって彼らが求める「女らしさ」は「我慢」とかなり似ているから。
恋愛じゃない時でも「女らしさ、男らしさ」を忘れない人は素敵。
そう思う自分がいます。
でもそれこそが「男女差別」なのも分かっています。
結局理想通りには生きられないし、理想に近づこうと頑張ると面倒になり
「だったらもう他人と関わるのやめたい」
とまで最近は思ってしまっているのが本音。
「女らしい・男らしい」は本来はポジティブな意味で使われる言葉だったと思うのですが、いつの間にかそれさえ「セクハラ」に該当し兼ねない言葉となっていて、時代の変化は難しいですね。
本当の本音を言えば…
「男だって興味ない女の荷物は持たない、レディファーストしないんだから、女だって興味ない男のセクハラに耐えなくて良いはずじゃない?」
と思ってるんですが、ダメですか、こういうの。
これだから独身は…ですか?
既婚子持ちの友人もこの辺結構最近うるさいのだけど、それはそれで
「これだから主婦は…」
となっちゃうのかしら?
Googleのアルゴリズムが変わり、こういうリアルなセクハラ体験をブロガーが書いても、検索結果に出辛くなりました。
セクハラで検索したら、大手ネットニュースと弁護士サイトばかり出てくるんですよね。
でも、こういう「プチ・セクハラ」を無くす、減らすためには、小さな声を上げていくことも大事なはず。
そして発言するからには、自分も気をつけなければいけないんでしょう。
そう思うと、私は文句ばかり言うけど、自分のことはちゃんと出来ていないかなぁ。
きっと中村倫也や新田真剣佑の方が、私より綺麗好きで上品…
でも、上記の同僚女性のように「プチ・セクハラ」に怒っている人に同情することはできます。
「我慢しないと」なんて一般論を押し付けたりしない人になることは、出来る。
リアルでもネットの世界でも、小さな声しかあげられなくても、せめて「ネガティブなプチ・セクハラ」を無くすための活動はしておきたいかな…
私には、それしか出来ないかな…
とりとめのない文章になってしまいましたが…
同僚女性のように、仕事の上で怒っている人を揶揄するオッサンがこれ以上生まれないことを願います。
実際にはもう10代20代でも性差別意識持ってる男女はまだまだ多いですけどね。