今日は一年ぶりくらいに年上の元同僚と会いました。
転職してかなりの年数が経つのですが、当時から漫画の貸し借りをしていて、今もたまに会って漫画を貸し借りしたり、近況報告し合っています。
なかなか会えない理由は、彼女のプライベートがここ数年大変動続きだからでした。
ご両親が立て続けに亡くなり、まともに働けず自立のために別居していた旦那さんの不倫が発覚して離婚…
これだけでも話題たっぷりなのですが、前回会った時は「娘が大学を辞めたいと言い出した」という悩みを抱えていらっしゃいました。
音楽や美術やダンスなどに興味があり、高校までは学校や予備校や教室で色々取り組んでいたけれど、大学の授業内容とサークルに絶望し、悩み始めていたそうです。
去年の時点では「とりあえず半年の休学」を選択した、と聞いていたのですが、結局その後退学。
バイトも辞めて、今はニート状態とのこと…
高校生までの頃は、割とのほほんとした子、と聞いていたのですが、今では時折ヒステリックになり、自室で暴れることもあるそうです。
母親としか会わない生活は息が詰まる。
でも、やりたいことが見つからないから、学校や就職のことを考えられない。
最近では「こんな時代に勝手に産んだママが悪い!ママは親なんだから、一生私の面倒を見る義務があるんだ!」なんて言うのだとか…
未婚の私は子供目線で話を聞いている部分があるので、
「あー若い頃はそんな風に思ったりしますよね」
と同意する部分はあります。
が、私には分からないのは
「好きなもののために、我慢してでも働いて稼ぐ」
ということに無力だ、ということです。
母親は「夢中になれるものが見つかったら変わるかも?」と期待しているそうですが、オタクの私には
「夢中になれるモノは、自然と降ってくる、出会うモノ」
という感覚があります。
それは、親の影響で見つかるものではなく、読書や友人との会話や授業や仕事で見つかるもの、かな。
時間を持て余し、将来に不安を感じる。
これは未だにアラフォーの私の周囲にもいるし、私もそう感じることは多々あります。
私の性格のキツさ、喧嘩っ早さ、自己主張の強さは、親の影響が大きいせい、と恨んでる部分もありますね。
ただ、娘さんは「お金の不安」をとても強く持っているそうなのですが、だからと言って働きはしない。
そこが私にはちょっと分かりません。
私は学生時代、毎日決まった接客業などをする事の拘束が我慢出来なかったため、美大予備校でコスチュームモデルをしたり、某人気漫画のフィルムコミックスを制作する小さな事務所でバイトしてました。
どちらも普通のバイトの倍近いお給料で、シフトの自由がきき、新しい友達や恋も生まれて楽しい部分あったかな。
「好きなことしかしたくない」そう思う若さゆえの気持ちは分かる。
だからこそ、好きなことができる場所を渡り歩いた末に、今の私がいます。
ストレスめちゃくちゃ溜まる、我慢してることもある。
でも、私以上に表面的には我慢強いのに、溜め込んだストレスがある日爆発して心身を壊し続けてアラフォーになった友人もいるため、こればかりは正解がわかりません。
私がここ数年ブログや友人知人に推奨している精神バランスの保ち方は
「インプットとアウトプットのバランスを取ること」。
仕事上アウトプットをするためにインプットが必要だし、望むようなアウトプットが出来ない感情をコントロールするためにブログをやっています。
自己完結型のため、そりゃ独身のままだわ…と思う時間の過ごし方をしてきてしまったけど、
「やりたいことが見つからない」
とはなりません。
そもそもお金に繋がらない趣味を持つ気は無いタイプなので、インプットしたもの、行動は全て言葉に変えてアウトプットする、というの、私には合ってるかな?
でもそんなに文章書く気にならないって人も多いから、こればかりは人それぞれなのでしょう。
娘さんのようにニートを続け、30歳くらいになった息子を持つ知人もいます。
会えば普通に良い子だし、家族仲もそれなり。
でも、無気力で働く気にならない。
この息子さんと、今日会った元同僚の娘さんとの違いは
「昔からの友達と連絡を取ることさえ面倒」
というところまで来てしまった、ということのようでした。
「死にたい」もよく言うそうです。
元同僚も、その元旦那さんも心療内科経験者なので、娘さんも心療内科に行くよう勧めました。
本人に行く気がなくて実現出来ていないそうですが、「そういうのも、もうちょっと様子見てから考えようかなー」と言っていたけど…
「いや、もう『死にたい』はまさに信号の一つだから、カウンセリングか投薬か何かしら必要で、もう時間薬の段階は過ぎてると思いますよ?」と言っちゃいました。
どうも元旦那さんに近い性格のようなので、遺伝的な脳内の物質の影響な気がするんだけど、どうなのかしら。
元旦那さんは「検査したことないけど、多分アスペルガー」と自覚してるそうなのですが、私はそういう遺伝の影響もある気がするなぁ。
親として子供の鬱を認めたくない気持ちも想像出来るので、認知行動療法も勧めてみました。
ただ、私はこういう解決策を自分で探すタイプなので、無気力ニートの気持ちは分からないのよね…
ちょっと思ったのは、最近私の友人2人がとても怒りっぽいというか、排他的になり、政府批判や社会批判など
「私が辛いのは周囲のせい!」
と強く抗議することが増えていて、娘さんはそれに近そうに感じました。
親世代から見たら「まだ若いから何でもできるのに、勿体ない」と思うけど、若い時はそんな風に世間が思うことなんて頭で分かってても、心では納得しないもの。
でも若い内なら、旅行なり新たな趣味を見つけて視野を広げやすいけど、大人になるとそれがなかなか難しい、ということもあります。
…いや、私は元彼に振られて以降、アレコレと手を出して出歩いてるけど…
子供目線だと「親のせい」にしたい気持ちは分かる。
でも娘が泣きながら暴れて「勝手に産んだせいだ!」と言い出したら、アラフィフ世代にはもう脱力感しか無いだろうなぁ、と想像してしまいます。
アラフォー世代でも、もしかしたらアラカン以上の親にそんなこと言うニートいるかもしれないけど。
事件起こすアラフォー男でそんなの、たまにいますしね。
救いがあるのは、元同僚は遺産もあるし、仕事もしてるし、オタク気質なので趣味を持っているし、穏やかな優しい人だ、ということ。
ここで親もヒステリックタイプだと泥沼なので…
娘さんに関しては、私はもう親がそこまで手を差し伸べる問題では無いんじゃいかなーって気もします。
ウチの両親は金銭的援助は受けたけど、私が鬱になった時には心配は一切見せませんでした。
アレコレと趣味をオススメされたこともありません。
責められるのが嫌だから、話さなかったことも色々あったけど…
今の友達家族とは価値観違うから、こればかりは各家庭にもよります。
「好きなことを仕事にしたいけど、そのための努力はしたくない」
そう若者に言われたら
「大人もそう思ってて、でも家族や趣味のために働いてるんだよ」
と言いたくなります。
それは、子供には夢も希望もなく受け取れるかもしれないけど…
でも私は今日元同僚と会って話して、お寺で引いたおみくじが大吉で、帰りに好きなブランドの甘酒買って、お弁当テイクアウトして、楽しかったな。
「国菊」の甘酒、売ってる店限られてますが、めちゃくちゃ人気商品だし、美味しくて大好き!
昨日は中村倫也主演映画観て、新推しデヴィッド君がチラッと出る「ザ ポリティシャン2」一気見して、英語の勉強もして、趣味友とLINEもして、ブログも書いて、結構楽しいんだけど。
だから、私は今の時代に生まれてて良かったな、と思う日が最近多いです。
えぇ、そんなポジティブな感情をキープするため、知人の心療内科行って投薬してもらってますけどね。
「デパス」めっちゃ効くわー。
軽い落ち込みなら、市販の薬でもOK。
今は色んな解決策、あるのにな。
それをうまく若者に、プレッシャーかけずに伝えていけるブロガーになれたら良いのにな、なんてことも考えた1日でした。
ちなみに心療内科曰く
「コロナのせいで鬱患者は減ってる。
第二次世界大戦の時も患者は激減していた。
理由は『命の危険が迫ると、人は心のことで悩んでる場合じゃなくなって治る』から。
そういうデータがある」
とのことです。
テレビやマスコミが「コロナ鬱」なんて言ってるけど、実際はコロナ鬱になれる人は安定した生活してる人なのかも?
次に元同僚と会う時、娘さんが前進してたら良いな。
私としては、元同僚がストレスと孤独を感じない生活を送っていて欲しいとも思います。
そして、私も穏やかに楽しく過ごせますように…