鈴木さん…どんなに言っても、ダメです…
ギリギリにならないとやらない。
何もかもが、毎日、8月31日に慌てて宿題をやる小学生だということが分かってきました。
怒っても、優しくしてもダメ。
昨日の夕方にお願いしたことを、夕方の打ち合わせの1時間前まで手を付けないなんて、ビックリですよ…
調べたら、そういうのを「タイムマネージメント」が出来ていないって言うんですね。
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締切のタイミングで出来ていないことを怒っても無意味なので、途中途中で確認して進め方を教えるしかないそうです。
ので、途中で一度声がけして、怒って、慌てて手を付けたモノを2回に分けて送ってきたのでチェックしてみたら、鈴木さんが仕事に対してやる気が無い理由が見えてきました。
書かれていた内容は、現時点で鈴木さんがメインで担当している案件と、問題点です。
そもそも鈴木さんは、不慣れな内容を担当しています。
そして、部内には彼が相談出来る人はいません。
手探り状態で与えられた仕事をこなしていますが、最近その仕事を競合他社に奪われるようになってきていました。
ただでさえ毎日が8月31日の鈴木さんにとって、相談出来る人もいず、数字が落ち込んでいく状況は、やり甲斐も感じづらくてどうして良いのか分からなかったのかもしれません。
自分の問題点だけ、ズラズラとたくさん書かれているのを見て、私は胃が痛くなりました。
鈴木さんは「僕が悪いんです」と非を認めてしまうことで、思考停止してしまっていたようです。
打ち合わせで他のメンバーとも話す内に、鈴木さんが今後出来ること、やるべきことが見えてきました。
少しだけ、鈴木さんの表情が明るくなってきて、このプロジェクトは彼にとって良い機会になったかもしれないなぁと思いました。
多分今まで鈴木さんは、自分の中の不満や悩みを口に出せずにいたようです。
笑いながら軽い口調でこぼしていたことはありましたが、私もそこまで真面目に取り合っていませんでした。
まぁそこは鈴木さんの根本的な適当さや、自分の気持ちをうまく口に出来ない部分も原因なのですが、それを今回文章として書き起こしたことで、やっとこちらにも鈴木さんの気持ちが少し見えてきた気がします。
ずっと恋愛目線で鈴木さんを見てきたけど、視点を変えた向き合ったことで、今まで気付かなかった彼の性格が見え、不思議な気持ちになりました。
きっと鈴木さんは、恋愛だけならとても魅力的な男性です。
私は今回の問題点を見ても、まだ少しだけ好きです。
ただ、これだけビジネス目線で接してしまった女のことは、もう軽い気持ちで接しようとさえ思わないでしょうけど。
今までずーっと鈴木さんに片思いしていて、悩んで、苦しかったり悲しかったりしましたが、今回は別方向に悩んで胃が痛くなりました。
そのくらい鈴木さんのことで悩んだことは、鈴木さんにも伝わっていると思います。
こんなに考えても、大事にされるのは別の女性なんですけどね〜。
何にも知らずに、笑って鈴木さんと楽しく過ごせる彼女が羨ましいなぁ。
「僕はこれが出来ないので」
と言う鈴木さんに
「謝るのは1番簡単なんだよ。
あなたは、自分は出来ないって思い込んでやらないだけで、やれば出来る人なんだよ」
と言ってみました。
それで鈴木さんが変わるかは分かりませんが…。
憶測ですが、彼が今の彼女と付き合い出したのと、仕事のやる気を失っていったのと、部署移動になった時期はほぼ被っています。
仕事の不甲斐なさを、彼女との恋愛で埋めていたのかなぁ。
それは、問題をすぐに投げ出して逃げる鈴木さんらしい選択です。
それをずーっと見守っていた私は、少女漫画なら最後に泣き笑いの笑顔で立ち去る脇役ですね。
そういう役回りをすることが、今回私が彼を好きになった意味かもしれません。
私にとっても、鈴木さんに意識を向けることで、目の前の自分の問題から目をそらすことが出来ていました。
恋の為だけに生きてるワケじゃないけど、恋は人としての成長に役立つ部分も、ストレス発散になる部分もあるんですね。
元彼に対してはすぐに怒ってしまっていた私は、鈴木さんにも怒りはしたけど、でも大分私なりには抑えて接することが出来ました。
まだまだプロジェクトは続くので、どうなるか分かりませんが、ここしばらくは投げ出さずに鈴木さんと接してきて良かったのかな?と思っています。
鈴木さんもそう思ってくれたら良いけど。
落ち着いたら、一度鈴木さんと仕事のことについて、ちゃんと話してみようかな。
私が鈴木さんを好きにならなければ、アプローチしなければ、鈴木さんはもっと早い段階で私に色々相談出来たかもしれません。
でも私も好きになっていなければ、鈴木さんのことをこんなに親身には考えませんでした。
だからきっと、好きになったとこには意味があった。
そう思い始めてきました。
ま、鈴木さんにとっては、余計なお世話かもしれませんけどね。