SATCの続編「AND JUST LIKE THAT...」をU-NEXTで観続けています。
AND JUST LIKE THAT... シーズン2 / セックス・アンド・ザ・シティ新章
今シーズン2の8話なのですが、シーズン1に比べると過去のSATCノリが戻ってきました。
話題のキャリーの過去の恋人エイダンとも、今キャリーはラブラブ状態。
何と「あの頃ビッグを選んだのは、間違いだっんじゃないかと思ってしまう」とまで言い出す始末。
昔はずっと心の中にビッグがいたからエイダンに対して夢中になりきれなかったけど、今はもう彼がいないからエイダンの良さを再認識出来た、と。
シーズン1の冒頭で旦那のビッグは亡くなり、それなりにキャリーは引きずっていたけれど、ラストに新恋人が出来て立ち直ってはいました。
シーズン1と2途中までのネタバレ感想はメインブログの方に書いています。
結局相手が本気の交際を求めてきたので別れ、その後も事故キッカケで知り合った人と速攻で恋に落ち、でも相手が仕事上の男性パートナーと公私共に親しいのを邪魔してる気になり去ったキャリー。
で、バレンタイン前に久々にエイダンにメールしようか迷い、結局バレンタイン当日のデートを取り付けるのです。
エイダンは最初は、キャリーが昔住んでいたあのアパートには辛い思い出があるから…と戸惑うのですが、じゃあ、とホテルでのデートを重ねる2人。
それはそれでお金もかかるし…と、元ポッドキャストの仕事仲間で、その後ミランダと交際したけど最近別れたノンバイナリーのチェの自宅を借り、そこを2人の逢い引き部屋とすることに。
SATCとの違いは、ビッグとサマンサとスタンフォードがいなくなった代わりに、キャリーには不動産屋とパーソナリティ、ミランダには大学教授、シャーロットにはママ友という有色人種の友達が出来たこと。
で、インド系の不動産屋の女性は「結婚したいけど出来ない」という立ち位置。
出会いに積極的だし、サマンサ的なポジションなので次々男性と関係を持ちまくるのですが、本命になりきらない。
で、最新話ではキャリーから「私達(キャリーとエイダン)と食事をしよう」と言われ、この女友達が返信をスルーしたり、ヘアサロンで隣のシャンプー台にいると気付いたら避けたりします。
理由を問い詰めるキャリーに、「こんなこと言ったら自分が惨めになるから」と友達は返すのだけど、でもそんなの嫌、そうしたらこのまま離れてしまうことになる!と食い下がるキャリー。
そして「あなたは友達ではなく彼と自分のことを『私達』と言って、壁を作った。あなたは2回大恋愛をしているけど、私は一度もない、と思ってしまう」と本音を聞き出し、それでもなお友達でい続けたいと訴えました。
最後、エイダンとの食事会に女性が来てくれて、めでたしめでたし。
え…これ結局、友達がキャリーに合わせたくれただけよね?
というか、50歳過ぎても「新彼を友達に会わせたい」と粘るキャリーにビックリよ。
シャーロットやミランダは昔のこともあるから久々に会おう、となるのは分かるけど、新キャラとしては「心置きなく話せる女友達の会」に「他のメンバーは知ってる男」が来るのは気まずいと思う気持ち、分からなくはない。
別にそれでメールをスルーするとか、ヘアサロンで気付かないフリをして避ける、とかはしないと思うけど、ただこの友達は急にエイダンの話を聞いて、冷静さを失っているキャリーを心配してもいるんです。
そこを「あなたも会えば彼を気にいるから!」とキャリーは押し通している。
まぁ、彼のことも友達のことも好きだから引き合わせたい、と思う気持ちも分かるけど。
自分がキャリーならやっぱり引き合わせたいし、友達の立場ならもうしばらく静観したい。
余計な心配を口出ししてウザいとか嫉妬してるとか思われたくなくて、モヤモヤする気持ちも分かる。
でもキャリーが「この日の都合どう?」と連絡してくるから、何て返すか悩んで距離を置いてしまったんでしょう。
もう友達を止めるつもりではなくて、ただ今は時間が欲しい。
サマンサに距離を置かれてしまったことがトラウマになっていて、キャリーが食い下がるのも分からなくないけど、私の経験上はここで本音を聞き出したことにより、今後お互いに気を遣い合うポイントが増えてしまうだろうなぁ、と思いました。
この年になると(って言っても今の私はキャリー達より年下だけど…)、もう友達と本音をぶつけ合う気力なんて無いのよ…
キャリーはキャリーで「コレ話したら惚気と思われるかな?」と考えるし、友達は「エイダンとのこと応援してるアピールしなきゃ」と考えるだろうなぁ。
まぁ所詮ドラマの話なのですが、こういう引っ掛かりって、一度生まれたらその後も似たようことが別のタイミングで起こりそう。
私はそのお友達ほどガンガンと出会いに積極的に生きていないけど、まぁ気持ちは分かります。
自分は未婚のままなのに、未亡人の友達がもう次の本命とガンガン関係を進めようとしていたら、惨めな気持ちになるかも。
ただ、人それぞれだからネタ感覚として私は捉え、「こういう人いるよなー」とだけ思うかな?
せっかく仲良くなったのに、遠方に住む子持ちの元彼の所に行っちゃうのかな…と寂しくはなると思うけど、自分を卑下している気持ちまでは話したくありません。
結局、共通の話題が「男」でしかないから、変な空気になるのでは…
ま、それがSATCから続くテーマなんですけどね。
私の中では、「大恋愛をしたことがない」というコンプレックスは、友達と比較してではなく個人の問題としてはあります。
「あ〜夢が叶わなかったなぁ」
って感じで、それは恋愛に対しても仕事に対してもある。
もう結婚した友達も離婚した友達も、色んなケースを身近で聞くようになってきているから、その時が良ければそれで良い。
仕事が上手くいってる人を見て羨ましく思ったりするけど、あくまでも自分は昔から知ってる仲として変わらない態度を取るようにし続ける。
とりあえず上から目線でアドバイスとかしてこようとされたら、もう無理かなーと思いますね。
言いたいことを言う方ではあるけど、友達から「あなたのためを思って、良かれと思ってキツイことを言ってるのよ」という上から目線で言われるともう嫌。
だから私も相手に合わせて「こうしたら良いのに」とか「ここが嫌」ということは思っても言わないことがあります。
言うとしても「私は個人的にはこう思うけど、でも決めるのはあなただと思う」と言うようにしたい、とは思ってるんですが…
で、相手が「ここは話さない」と決めてるラインが見えたら、そこには触れません。
ま、そんな私に合わせてくれる人しか周囲に残っていない気もするんですけどね。
この8話に関しては、本当になんかこう…キャリーが勝手だなぁっていうのと、お友達もあからさまに無視し過ぎだなぁって思いました。
これを鵜呑みにして「独身のままの人は気を遣うわぁ」って思われてしまったら、面倒くさいですね。
先日アメリカ人の友達(20代後半のレズビアン)と話していた時に、
「弟(大学卒業したて)が恋愛物の創作物はSFだって言ってるんだけど、どう思いますか?」
と聞かれました。
「確かに今は、恋愛ってもうフィクション感覚として楽しむようになっているかなー。でも実際にそういうことは起こるって話もあると思う」と返した流れで
「私は以前婚活をしていた時に、家畜になったような気持ちになって、それが嫌で止めてしまった」と話したら
「家畜になったって気持ち、分かります!」と返ってきました。
この程度の話なら、国籍も世代も越えて話せるの、面白いなと思いました。
あちらが気を遣って合わせてくれている部分がかなりあると思うのですが、このお友達は本当に謙虚だし、真面目だし、面白いし、誠実で、でもちょっとテキトーな忘れっぽさもあって、大好き!
私の感覚がまだ大人になりきれていないってのが大きいんだと思いますが、韓国人の20代の子ともガチでヲタトークしたりしていて、イギリス人男性とは仕事とか世間のニュース話をしていて、でも皆んな優しくて謙虚で、私が想像していた以上に空気を読んでくれるし、物事をハッキリキッパリ言い過ぎたりしません。
むしろ私の方がハッキリし過ぎて笑われがち…
だから、キャリー達はアメリカ人だからぶつかりあっても和解できる、というのは違うんじゃないかなって思っちゃいますね。
ただ、世代も国籍も越えて「大恋愛の有無」について色々考えるのって、ちょっとおもしろいなとは思います。
そんな風に考える余地も無い国だってまだまだ世界にはあるわけだし。
シーズン2も残りあともう少しだろうと思うのですが、どう決着をつけるか、シーズン3まで続けるのか、気になるところですねー。
何しろまだU-NEXT独占状態だから、日本では大して話題になっていないし。
私の知人2人も今途中まで観ているのですが、まだ最新話まで追っているのは私だけなので、語り合うことが出来ずにいます。
中高年女性向けか?というと、キャリー達の感覚がまだ20代30代の頃と大きく変わっていないから、コレを皆んなが楽しめているかは謎…
そんな感じで観続けている中で、今回のこのエピソードは私はモヤモヤが残ってしまいました。
友達が脳内お花畑状態になっていても、それをネタ的に聞き、困ったことがもし起こったら何か出来ることがあれば手を貸せるよう心の準備をしておく、くらいの気持ちでいたいな、とだけ私は思っています。
他人の幸せを喜べる人にならなきゃいけないとも思わない…というか、稲葉浩志さんがそんな感じの歌詞を書いてはいたけど、それは「他人のことを見下したり笑うようにならずに、幸せを喜んであげられる人になりなさいってママも言ってたよ」という内容だったから、あくまでもネガティブなことに時間を費やすなって内容だったかな。
何にせよ、この程度のことで壊れる友情なら、他のキッカケでも縁は切れるだろ、と私は思っています。
そうならない人ももちろんいるんでしょうけどね。
そして、私のこのコンプレックスのせいで友達との友情が壊れたら、私は私自身がもっともっと惨めになるから落ち込むだろうし、その友達の存在自体を脳内から消さないと生きていけない…と思い始め、それはそれでまた更に落ち込むだろうなぁ…とモヤモヤしてしまいました。