今日、仕事でミスが発覚しました。
その案件ではこれまでも何度かミスが起こっていて、気を付けていたはずなのにまたミスがあったことに落ち込みつつ、どの時点でミスが起こったのか調べるために、数ヶ月前の書類をかき集めました。
そのミスは初めの頃から起こっていて、その後複数人で確認していた時にも見逃されていたものでした。
そしてそもそも、他部署の若者から受け取った書類がすでに間違っていて、それに気付かず、ミスに合わせた形で進行してしまっていたことが分かりました。
部署が違うと、どちらに責任があるか?ということが、金銭の絡む問題になります。
これまでその案件で起こったミスは、他部署も確認して見逃していても、私の責任ということになっていました。
でも今回は、他部署の若者がミスの根源だ!わーい!
…とはいきません。
というのも、そもそも、顧客からグチャグチャの手書きでもらった資料を、若者が清書する際に写し間違えていた、というのが大元の原因でした。
データでは無く手書きでやり取りをしたことが、そもそもミスが起こった原因です。
とは言え、顧客が自分から
「こちらがデータでお渡しすべきだったので、こちらのミスです」
と言ってくれなければ、全てこちらのせいになってしまうもの…
「安い金額しか払わないし、正確な資料は渡さないけど、完璧に仕上げてね」
という顧客は多いです、ホント。
若者がミスをした時は、それを確認すべき先輩なり上司の責任になるものですが、部署が違うこともあり、
「ミスに気付いてくれたら、ありがとう」
「ミスに気付かなかったら、お前のせい」
と責任を押し付け合うということも、あったりします。殺伐としてんな、同じ会社なのに…。
このミスした若者は、とても頑張り屋さんで前向きでシッカリした人なので、私が若者のミスだと分かったときに
「僕のせいです。すみません」
と言ったあと、事後処理を急いでこなしていました。
落ち着いてから話しかけると、ひどく落ち込んでいました。
でも、「言い訳はしてはいけない」という信念の元、色々思うところはあるけれど、それは口にしてはいけない、と耐えている風でした。
でもこちらも、私以外も確認をして見逃していたミスなので、全く責任が無いわけではもちろんありません。
顧客も何度も確認していて、あちらも見逃してきていたのです。
それでも、若者は落ち込んでいました。
私も励ます立場というワケでは無いので、
「お互いの責任だよ。今度飲みにでも行こう。ビール奢るよ!」
と話しかけるくらいしか出来なかったのですが…
ミスに対して言い訳しない、自分の責任だという態度に徹する
という男らしい態度には、キュンとしました。
鈴木さんにもそういうところがあるのですが、これまでミスを他人のせいにしようとする男性も少なからず見てきているので、こういう風に出来る男性は素敵だなぁと思いますね。
よく「仕事でミスした男性の励まし方」とかネットで見ますが、恋人や夫婦や友達だと
「女が仕事のことでアドバイスしようとするな」
というのが鉄板のようですね。
まぁ同僚だと、性別なんて全く関係ないと私は思いますが。
配られたお菓子にも落ち込んで手をつけられなくなっていた若者は、多分彼女にも愚痴ったりはしないタイプだと思います。
ミスは自分が今後努力して取り返していかなければいけない、と思っているかも。
だったら、ミスはミスで過ぎたこととして、下手にフォローの言葉はかけずにいた方が良い気がします。
私の中では、私自身も気付くべきだったし、他の人たちも確認しているから、みんなの責任だ、と思いたい気持ちがあります。
私だけのせいにされたくない
という気持ちも、ホントはあります。
こういうのは一緒にやった人だから言えるけど、それを無関係な女性が
「貴方だけのせいじゃないよー!」
と無責任に言うのは、耐えてる男性から見たら無神経に見えるかもしれないなぁ、と思いました。
でも、落ち込んでる姿を見ると、何だか言葉をかけたり、何かしてあげたくなってしまいますね。
男の落ち込む姿、というか、落ち込みながらも耐えている姿、というのは、女の母性本能がくすぐられる気がします。
ま、私も今は落ち込んでいるのですが…
ごめん、でも君のミスを見つけ出したとき
「良かったー私だけのせいじゃない!」
とは思ってしまったの…
その次に「人のせいにするみたいだし、若者が可哀想だから誰にも言わないって選択肢もあるな」とは思ったんだけど、でも保身の為に言っちゃった…
落ち込むキッカケを見つけ出したくせに、でも落ち込む姿を見て励まそうとするなんて、正義ってなんでしょうね。