ここ数年で一気に
「トラブルの責任を押し付けられたくない」
という一心で、とにかく予防線を張るのに必死になっています。
証拠としてメールを残す、というのは鉄則とは言え、実際にはそれだけでは回避出来ない問題が沸き起こるのがお仕事というもの…
どんなにメールで証拠を残しても
「受け取っていない、こうするよう言われた」
と開き直って逆ギレしている相手に
「いついつにメールしてますよ?」
と伝えたところで、余計に気分を害し、質問自体に返信しなくなる人、というのは、確かにいるのですから…
先日そういうトラブルが起こりました。
私はコロナ禍でペーパーレス化が当たり前になっていることに慣れていたため、同世代の同僚もそうだろう、と思い込んでメールで確認をお願いしていたのです。
ブログ友達のずずずさんならピンと来てくれるような案件だったのですが、まさかの
「PDFに書き込まれた赤字の見方を相手は知らない」
という状況だったということが、締切直前に発覚しました。
とりあえずもうこの件は他の人に頼むとして、今後のためにも「PDF上の赤字を見ること自体は出来ますか?」と確認メールをしたのですが、返信はありませんでした。
PC環境で物理的に不可能なら、ソフトの導入なりをしないといけない。
単に見方を知らないだけなら、やり方を教えないといけない。
最初に「もしかしてPDFの確認はしていないんですか?」と聞いた時点で、相手が逆ギレしている気配を察しました。
たった1行の「PDFは見ていません」しか返信が無かったので…
直接やり取りしても、まともな返信が来ない可能性があるな…と思ったので、間に他の人を入れて状況確認をしてもらいました。
最初相手は「PDFは受け取っていない」と言い張っていたそうですが、それはともかくとして「PDF上に書き込まれた赤字は見られますか?」と聞いてもらったところ、
「ここの赤字は見えるけど、ここにも入ってますか?
このやり方は私には無理なので、他の人に頼んで下さい」
という返信が届いた、と報告を受けた時には、いやーもう、久々に心底ドン引きしましたね…
今のご時世、多くの企業がPDFに赤字を書き込んでメールしてきます。
それを同世代の同僚が知らず、そして覚える気も無い、なんて、私には理解出来ません。
が、相手はきっと「私は悪くない!私のせいじゃない!」という保身に頑なになっていたのでしょう。
私は私で、トラブルを大きくして責任問題にしたくなかったため、他の人を間に挟みました。
結局のところ、逆ギレした人は近日中に退職することが既に決まっていたことを後から知らされて納得。
だから強気に出て、シャットアウトしてきたのかぁ、と思うと、馬鹿馬鹿しくてこの件はもう考える気も無くなりました。
ということで、保身のために私は経緯をサクッと上に投げ、上はまた更に上にサクッと投げ、とりあえず件の人には残り期間ももう依頼しないことを決めてもらいました。
が、それにより今後他のトラブルが起こる可能性も考えられます。
そのため上には更に
「本来のルールから逸脱するので、その旨を上司と他部署でキチンと共通認識として把握して欲しい。
これでトラブルが起こったら、第三者確認をしなかった私の責任問題にされるかもしれないので」
とお願いもしています。
「私が1人で完璧にやります!」
なんて言葉は絶対に言いません。
そんなことを言って間違えたら、嘘つきになるので…
自分が歳を重ねれば重ねるほど、こんな責任逃れや保身やトラブル回避で疑心暗鬼になる人をたくさん見るようになっています。
とーても空気が悪く、連帯感もヘッタクレも無い上辺の笑顔だけのお付き合いを重ねるのには、我ながら反吐が出ますね。
ただ私は「嘘をつきたくない」と「無駄なストレスを溜めたくない」だけは守り抜きたい…!
コロナ第三波が来たと言われていますが、またリモート勤務が増えるんでしょうか?
メールやリモート会議により、関係性が希薄になっているのは感じます。
でも、仕方ない。
対面で話せば大したこと無い話でも、メールだと意固地になる人もいて…
何だかなぁとは思うけど、今は仕事があるだけ有難いと思わないとね。
沈みかけた泥舟で、他者を踏み付けて逃げる人間にはなりたくない、という倫理観だけが、今の私の中で揺らがないものです。
これさえ手放す日が来るかどうか、今年が終わることより、来年への不安でいっぱいな私は、今年はもう恋どころじゃなかったなと、改めてウンザリしています…