恋愛ではないですが…
以前書いたボランティアのグループから、連絡が来続けていますが、私含め3人がスルーし続けています。
残る2人のメンバーからは、数日に1通ずつ連絡が来ています。
最初は挨拶、次に様子伺い、その後考えていること等が送られてきました。
リーダーの兼業主婦さんはとても社交的な方で、こちらを追い詰めないように、明るく楽しい文面で、さり気なく状況確認しつつ、プロジェクトを進めていっています。
「当日だけの参加でも、全然大丈夫ですよ!」
と書いてくれていますが、やはり3人は返信していません。
直接名刺交換をした人も無視をしているのには、私もちょっとビックリしています。
私は自分のバックレを予想して、名刺交換をしなかったので…
事務局からも一度「やり取りに参加されていないようですが、メールは届いていますか?届いていたら、現状の連絡をしてもらえますか?」と連絡が来ました。
でも、返信していません。
「自分だけが無視しているわけじゃないから、良いだろう」
「今更『やっぱり不参加にします』ってワザワザ書くくらいなら、このままスルーで察して欲しい」
そんな、身勝手な気持ちがあります。
私同様無視し続けている2人の気持ちは分かりません。
理由を聞いたところで、不参加の意思が変わらないのであれば、知る必要は無い、かもしれません。
私は好きな異性や趣味に関しては執着心が強く、他人に対して情が深い部分はありますが、一方で面倒くさがりで身勝手で冷酷で無責任な部分もあり、その差が激しい自覚はあります。
気が乗らないと動かない、というこの性質は、しいたけ占いでも星座の特徴として書かれています。
リーダーの兼業主婦さんからのメールの文面は、復縁マニュアル的には100点満点だと思います。
無視することを責めず、明るく待ってくれている…
かつて彼女に愛情があり、今後また会い続けたいと思う異性なら、返信するかもしれませんね。
でも私はその文面の中に、優しさと計算を感じます。
「こういう温かさを見せれば、他人は動く可能性が高い」
というやり口が見える気がしてしまうのです。
それは、私が女で、性根が悪いからだと思いますが…
「すみません!やっぱり人手が足りなくて、あなたに協力して欲しいんです!」
という「あなたじゃなきゃダメ」という積極的なアプローチがあった方が、私なら心が動きかけます。
いや、ボランティアにそれを求めているのではなく、恋愛に置き換えたら、なのですが。
もし自分が一言不参加を表明することで、すぐに代わりのメンバーが補充されるのであれば、連絡をします。
ただ事前に事務局に確認した時、そのような体制は無いし、そもそも不参加になることは想定していない、という反応でした。
でももしかしたら、これまでもバックレは頻繁に起こっていて、その例を出すと参加者が
「自分もバックレよう」
と思うかもしれない、と考え、先に逃げ道を隠したようにも思えます。
メーリングリストには「リストから外れたい場合は、こちらまでメールを下さい」と書かれていました。
メルマガのようにチェックボタンを外して送信すればリストから外れるなら簡単ですが、メールに「やはり止めます」と書いて送るのは気が重い…と思う自分がいます。
だからって、無視をするのは最低です。
嫌なら嫌って言うべきです。
なのに返信しない自分に、罪悪感はあります。
時々「自分がされたら嫌なことはしちゃダメってのは当たり前のこと!私は無視なんてしない!」と言う人がいます。
私は内心「嘘ばっかり。それって相手次第でしょ?」と思っています。
大事な人からの連絡を無視しない、なんて、当たり前のことです。
「あなたは、大嫌いな人や、しつこく連絡し続けてくる人、関わるメリットが無い人にも返信するんですか?
それでも返信するって言うなら、そういう経験を本当にしたことがあるんですか?」
と聞きたいです。
一度も嫌な人から連絡が来たことが無い人が
「私は絶対に無視なんてしない!」
と言うのは簡単です。
もし、嫌いな人や危険人物にも返信をしている人がいたら、それは危機管理能力が欠けている人でしょう。
問題は「どの程度の関係の人までなら返信をするか?」が人によって違う、ということだと私は思います。
元恋人でも、同僚でも、「こっちは特別感情が無いから」と返信をしない人もいれば、一度はキチンとお断りの言葉を送る人もいます。
今回のボランティアのケースでも「気乗りしないので不参加にします」ということをキチンと返信する人もいれば、しない人もいる。
私は、信用して良いか分からない人に、面と向かってハッキリとノーは言えない性格のようです。
何か購入するとか、入信するとか、そういうマルチや宗教ならハッキリ断れます。迷いが一切無いので。
でもこういう「なんとなく気乗りしないけど、参加した方がいいのかもしれないモノ」には、ノーは言い辛いです。
この性格のお陰で先日もふんわり逃げようとして面倒なことになったのですが…
と思うと「ほぼもう会う気は無い異性だけど、即お断りはし辛い」というような人からの連絡は、何だかんだ考えつつ無視して
「察してくれないかな〜」
と思うかもしれません。てか、実際それで無視したことあります。
さて、私はこのままボランティアメンバーからのメールを無視するのか?いつかは返すのか?
今、「要返信」とタイトルに付けられたメールが届いています。
「予約のため人数確認をしたいので、返信をお願いします」
と書かれていました。
現時点ではまだ、私含む3人は返信していません。
「無視することが、不参加の表明」
この理屈は
「付き合う気がないから連絡を無視する」
という誠意のない態度と同じですね。
「返信くらい数分で出来るでしょ?何で無視するの?」
と私も思ったことがありますが、返信を書く時間が無いのではなく、自分の意思を言葉で他人に伝えるのは面倒と思うのが「無視する人」の気持だと改めて思いました。
返信しない人に問いかけ続ける方も、心苦しく面倒な気持ちになるのは分かっています。
もっと早い段階で、ハッキリと不参加を伝えれば良かった。
「他のメンバーが返信したら私も返そう」
なんて他人のペースを見ようとした私は、ズルイ人間です。
でもお陰で、無視する側の心理を改めて考え、何故無視が発生するのかが少し分かりました。
私は今まで「返信が欲しい側の気持ち」と「無視する側の気持ち」を別々に考えていました。
自分が返信が欲しい側の時は、無視する人を責めていました。
自分が無視する側の時は、返信を要求する人を責めていました。
他人の立場になって考えるって、やっぱり思っている程単純なことではありませんね。
「ずっと返信していなくてすみません。
やはり気が乗らないので、今回は不参加にします」
そんな返信を受け取ったら、相手はどう思うでしょうか?
「へー、まぁ返信が来ただけマシって思うしかないけど、ホント無責任な人だなぁ」
と私なら思います。
返信をすることで「何を考えているか分からない人への不満」が、より明確に「無責任な人への不満」に変わる。
謝ればいいって問題じゃないだろ、と、不満が別の種類に変わるかもしれない。
モヤモヤした不透明なモノが、明確な不快なモノに変わるだけ。
だから、人は面倒だと無視をするんだなぁ。
私は無視する側は、相手の気持ちを浅くしか考えない、心の無い人だと思っていました。
もちろんそういう人もいると思います。
私が今書いていることは、単なる屁理屈でしかないかもしれません。
単純に、問題を明確にし、自分を悪人と定義付けたくない、小物の発想です。
「ハッキリ返信しないことが思い遣り」みたいな、変な理屈もあるかもしれません。
でも、自分がハッキリ返信をもらえないとイライラするんだから、私はずいぶんと勝手な人間ですね。
復縁マニュアルでは、優しい思い遣りのあるメールを時々送り、徐々に間隔を空けていくと、いつか返信が来るかもしれない、というテクニックがあります。
私はやっぱりそれは、相手次第だと思います。
よっぽど、過去にものすごく好きだった相手で、今後また会いたいという強い気持ちが無ければ、徹頭徹尾無視をするかも。
あとはやはり、孤独で寂しくなったら、ズルイ暇つぶしの気持ちで返信しちゃうかもしれません。
優しいメールも怒りのメールも、相手次第ではいつまで経っても返信しません。
優しいメールは計算を感じて、気味悪く思うかもしれません。
どちらにしろ、無視が始まった段階から、もう簡単には改善は出来ない。
追うのも逃げるのも疲れるだけ。
この理屈に気付いたところで、やはり私は自分が無視されたら嫌な気持ちになるし、答えを求めたくなってしまいます。
そして、自分が面倒な時は無視をします。
無視をする側もされる側も、問題は「無視する」という行為ではなく、「無視する内容」にある。
長くなって私の頭も混乱してきたので、このテーマでまた改めて考えてみようと思います。