何か欲しいモノがある時、目的達成したい時、
「正攻法でダメなら他の方法が無いか考え、必死に手段の尽くす。それでもどうしてもダメなら諦める」
というタイプの人もいれば、
「正攻法でダメなら、すぐ諦める」
というタイプの人もいると思います。
この「目的」が何か、どの程度達成したい「熱意」があるかにもよると思いますが、私は基本的にストーカー気質があるので、欲しいモノは必死に探すタイプです。
例えば学生の頃は、欲しいマンガがあったら本屋を何軒もはしごして探し回ったりしていました。
探し回ってやっと見つけた時の嬉しさ、達成感は気持ちいい!
でもそういう時に、「お店で取り寄せを頼む」という正攻法を選び、到着までゆったり待つタイプの人もいますね。
今はネットで買えますが、ネットでもあらゆるサイトを見て探し回るか、早々に諦めるか、というのは性格によって分かれる気がします。
私は旅行するとき無計画にギリギリにホテル予約をすることが多いのですが、そういう時も必死になってホテルを探し回ります。
そんな時の体験談はこちらに書いたことがあります。
さて先日、私と鈴木さんとのやり取りで、こんなことがありました。
私は鈴木さんに、「この件の話が通ったら、ある商品を顧客から借りて欲しい」というお願いをしていました。
顧客が夏休みに入ってしまう前日の昼に、鈴木さんから
「例の件、話が通りました」と連絡がきました。なので
「商品を借りる手配はどうなってる?」と聞くと
「あ…」と、スッカリ手配を忘れていたようでした…
が、その時鈴木さんは別件でバタバタしていてとても動ける状況では無く
「あの…夏休み明けに手配します」
と言われたのですが、私は
「じゃあ、私から他の同僚介してルートが無いか、聞いてみるね」
と言って、別の人に確認することにしました。
他の同僚に確認しても、すぐに手配は出来ないと言われてしまいました。
鈴木さんもその後顧客に電話確認してくれたのですが、
「今は用意出来ない」
と言われたしまったそうです。
「夏休み明けに、また確認してみますね」
と鈴木さんから言われたのですが、私はもう1つのルートを考えていました。
その商品を、私物として持っている上司がいるのを知っていたのです。
こういう時に「私物を借りようとするなんて図々しい」という価値観もあると思います。
そこまでするか、休み明けまで待つか、どうしようかなぁ、と考えました。
結局、私から上司にお願いしたら快諾してくれ、一時的に私物を借りて、顧客が休み中に作業が出来ることになりました。
一応鈴木さんの名誉の為に言うと、私が鈴木さんにお願いしたのは急だったし、もし忘れずにすぐに鈴木さんが手配していても、すぐに借りられたか分かりません。
また、ダメ元で他のルートも一応当たってくれてはいました。
鈴木さんは正攻法での方法を考え、私は他のルートも探した、というのは、仕事上の経験の違い、性格の違いがあると思います。
私は過去にそういう状況で、必死に色んな手段を尽くす人達を見てきています。
また、直感的に「何とかなるかも?」と思う時は、案外何とかなる時が多い、と思っています。
正攻法しか考えず、すぐに諦めた鈴木さんも、今回は別に間違っているとは思いません。
ただ、この件だけでなく、鈴木さんを見ていると
「のんびりしてるなぁ。さすが、ゆとり」
と思うことはあります。
私がせっかちなのもありますが、鈴木さんは「考えます」と言って数日とか1週間寝かせてしまう時があり、
「思い立ったらすぐ行動!」
というタイプの私から見たら、イライラしてしまうことが多々あり…。
それは私が若い頃、のんびりしていたら
「やる気が無い。何も考えていない」
と怒られていたから、せっかちにならざるをえなかった、というのもあるのですが、
「必死に手段を尽くす」というのは、状況次第では良い時のこともあれば、諦めが悪くて見苦しい時もあるし、
せっかちなのはヒステリックな印象を持たれる時もあるので、何が正解か境目が難しいなぁと、改めて思いました。
ところで、こういうのは仕事だけでなく、趣味や恋愛等、生活の中でもタイプが分かれると思うのですが、特に復縁においては、
「正攻法でやってみて、ダメなら諦める」
「必死に手段を尽くす」
のどちらかであれば、前者の方が恋愛マニュアルでは推奨されているのかな、と思います。
何となくですが
「男性が必死に手段を尽くすのは、誠意があって良いこと」
「女性が必死に手段を尽くすのは、見苦しい」
というイメージがあるな、という気もします。
「八百屋お七」が好きな男に会いたくて街に火を放ったり、
「道成寺」の清姫が好きな男を追って蛇になったり、
しつこい女は怖い
というイメージは根強いと思います。
「放送禁止」の中でも、男性ストーカー問題は多いけど、女性ストーカーの方がやることが粘着質で怖い、と言われてましたし…
出来ることなら、「性格は鷹揚で穏やかだ優しいけど、やるべき時は素早くアレコレと手を尽くし、でもその行動は側からは冷静沈着に見える」という人になりたい、と思います。
この年齢から変われるか分かりませんが…
アレコレと急いで手を尽くした私を見て、鈴木さんはどう思ったかなぁ。
自分を情けないと思ったか、私を諦めが悪くて図々しいと思ったか、それともやる気があると思ったか…
私は自分のやり方を鈴木さんに押し付ける気は無いのですが、でもこういう時の私の行動を見て、同意してくれる人もいれば、嫌がる人もいるので、難しいです。
まぁ、何事もほどほどに。
必死に手段尽くしながらも、図々しい見苦しいやり方はせず、目的を達成出来てもドヤ顔をしない、ということは気をつけないといけませんよね。
復縁したい時も、手段に固執せず、相手の気持ちや状況をよく考えて、冷静沈着に物事を進めて時期を見極められたら良いだろう、とは思います。
その姿を見て「こんなに想ってくれるなら」と思う人もいれば「ウザい、怖い」と思う人もいる。
後者ならこちらから見切りをつけて、前者の自分を肯定してくれる人を探すか、自分の価値観ややり方を変えるか…
本当の正解は、やっぱりまだ私には分からないなぁ、と思いました。
でも個人的には、必死に手段を尽くす人が好きなんですけどね。
仕事と恋愛は違うけど、でもどちらも早々に諦めるタイプの人もいるし、どちらも粘り強い人も、諦めが悪い人もいるし、どちらか一方だけアッサリしている人もいると思うと、人って面白いです。