東村アキコの「海月姫」が完結しました。
「東京タラレバ娘」では「婚活女子」を描いていた東村さんですが、「海月姫」は「オタク女子」を描いていて、どちらも実写版が出来たのでご存知な方も多いはずです。
作者の東村アキコさんは、一人息子の赤ちゃん時代を描いた「ママはテンパリスト」でも有名なママさんですが、そろそろ2回目の離婚をするという噂があります。
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東村さんはタラレバ娘のあとがきでも
「結婚しなきゃいけない、とは思わない」
と描いていました。
「海月姫」は恋愛もあったけれど、最終的には「女の子たちは、自由に好きなことを楽しんで生きていこう」と、結婚しなくても趣味を全力で楽しんで笑って暮らすことを後押しする形で終わりました。
独身女性=趣味があって楽しく暮らしている、とは限らないし、結婚しても趣味を楽しんでいる人はたくさんいます。
先日「シンゴジラ」が地上波放送された時は、私は既婚で妊娠中の友達と、リアルタイムでLINEで実況感想を送り合いながら楽しみました。
多分私の周囲は、一般的な女性より、こういう趣味に生きる女性の方が圧倒的に多いです。
みんなそれぞれ恋愛もありましたが、どちらかと言うと「早くに結婚した子持ち女性」より「自分の好きな趣味を充実させている」「趣味を仕事にして活躍している」という女性の方がヒエラルキーが高く評価されていました。
30代半ばくらいになり、それぞれが体調を崩したり、他の女性たちは結婚していったことに気付き
「あ、私も結婚しておきたい」
と思い始めた人もいれば、
「もうこのまま1人の生活が幸せ」
と思っている人もいます。
この後は、結婚した人が離婚しだしたりして、「やっぱり自分で自分を幸せにしなきゃ」と思い始める、という説もあります。
オタク趣味を持つ者にとって1番良しとされるのは、「趣味を理解してくれる旦那や子供がいて、自分を変えずに暮らしていけること」であり、それを実現している人も周囲にはいます。
「恋愛」に重きを置かず、「ご縁」で出会った男性とスルスルと結婚した人たちは、独身の恋愛観には興味がなく、ただただ趣味や日常で感じた主義主張を笑って話せて楽しいです。
とは言え、やはり「既婚」という肩書きを手に入れると、他人からアレコレとアドバイスや説教をされずに済むので楽だ、と言いますね。
知人にアラカンで独身の男女が何人かいますが、さすがにもう「結婚しろ」と言えない空気になっていて、それはそれで楽そうです。
うち1人の音楽好きの男性は、私の友人と引き合わせたら意気投合!
恋愛ではなく趣味友として仲良くやっているようですが、やはり周囲としては
「年齢差は15歳くらいあるけど、老後をゆったり過ごす為にも、結婚したら?」
なんて言ってしまいます。
それなりにお金のある中高年の男性と、心身が弱い中年女なら、お似合いな気がしてしまうのです。
でもこの2人も、海月姫のラストのように、結婚ではなくルームシェアのような形で、ただ楽しく暮らすのもアリなのかな?と思えてきました。
いえ、ルームシェアもせず、ただ時間が合うときに会って楽しく過ごすだけでも良いのかも。
海月姫の面々はまだ若いので、この先考えが変わることもあるでしょう。
「眼鏡を取ったら美人!」
みたいな、実はモテる要素のあるオタク女子を扱っていましたし。
でも、恋愛や結婚のために価値観を変えたり、趣味を隠すような、そんな計算をした焦った女にはなって欲しくないですね。
だって、オタク女子トークってめっちゃくちゃ楽しいから!
つづ井さんもそうだけど、私はやっぱり、
「恋愛や結婚もしたいけど、趣味も大事な生き甲斐!」
という価値観の人が、男女共に好きだな、と再認識しました。