昨日、昔の同僚たちと飲みました。
私が社会人2年目の時に新人だった人と話している時に、私が元同僚の子供を可愛がっているという話になったのですが、
「え!うららさんが可愛がる人が、この世にいるんだ〜」
と笑いながら言われました。
確かに当時、私は先輩に酷くキツく当たられていたので、自分が先輩に言われたことを新人に言っていました。
その新人は小柄で元気でマイペースなのんびりやタイプで、誰に何を言われても気にしていなそうで、そして男性先輩たちから可愛がられていました。
私が先輩からギャーギャー言われたような雑用を、その新人はポーッと気付かないままでいる感じだったので、あれこれ言ったのかもしれません。
それは申し訳ないことなのですが、私は私で「何で自分が怒られたことを、この子は怒られないの?理不尽!」
という気持ちになってしまっていました。
で、彼女の中では私は「誰のことも可愛がらない怖い女」というイメージになっていたようです。
ただ、その新人とはそれから何年か同じ職場で顔を合わせましたが、あまり話す機会はありませんでした。
ので、そんな風に恨み言のようなことを笑いながら言われると思っていなかったので、ビックリしました。
いえ、彼女は多分、恨み言を言ったつもりは無く、ただただ思ったことを口にしただけだと思います。
「当時は先輩はみんな怖くて、毎日家で泣いてたもん」
と彼女は笑いながら言っていましたが、それには親しい元同僚も驚いていました。
「男性先輩に可愛がられて、毎日楽しそうに見えたよ」
「私もそう思ってた!」
という感じだったのですが、実際どうだったのか、それはそれぞれの記憶の違いもあるのかもしれません。
今も昔も、私は「怖い女」と言われることが多いです。
言われるのはとても嫌だし、変えたいとずっと思ってきたけれど、色んな人から何度も何度も言われて、そもそも顔立ちや声質なども含めて言われ続けると、段々と「人格否定」のように思えてきてしまいました。
私も怖い女から散々嫌なことを言われたりされたりしてきたことがあります。
でもその怖い女たちも、普通に仕事も友達も恋愛も楽しんで過ごしていました。
友達が1人もいない、皆んなの嫌われ者の怖い女、というような、マンガやドラマに出てくる典型みたいな人には会ったことがありません。
言い訳ですが、「怖い女」に仕上がる過程には、「怖い女になる要因」があって、それを考慮せずに「怖い女は嫌」と言われてしまうと、踏んだり蹴ったりな気持ちになります。
ただそれが負の連鎖になるのも分かっているのですが。
姑から嫌がらせされた嫁が、息子の嫁を虐めるような、そういう負の連鎖で私は「怖い女」になったかな、と思うと、自分だけ我慢して笑顔で過ごすのが世のため人のために正しいことだろうとは思うのですが、ですが…そんなキレイな心を持ってません…
このことを人に話したら
「あーまぁ、うららさんは、怖いですよ」
と言われました。
「へー、この程度を怖いと思うなんて、幸せな暮らしをしてきた人なんだな」
と思ってしまいました。
うん、これ文章として書くと、私がめっちゃ悪者になって、ダメ人間扱いされて叩かれることでしょうね。
だからこそ、私は怖い人に出会った時に、余程病的におかしな言動がない限りは
「この人にも、何か事情があるのかな?」
と思うようにしています。
分かりやすい怖さより、嘘つきや計算高い裏切りをする人の方が怖いです。
いやまぁ、怖い人はみんな嫌だけど、怖いところが無い人なんていませんが…
私から見たら、いつもニコニコして先輩に可愛がられて、雑用も気付かないままやらず、良いとこ取りして見えた新人さんの方が、怖い人に見えていました。
そして「あなたは小さな可愛い子供も可愛がれない人間だと思ってた」と面と向かって笑いながら言える、そういう部分が本当に怖いと思ってしまい、その場は笑いながら
「そういうこと言っちゃうとこだよー」
と言い返してしまいました。どちらも怖い!
私とその新人さんは、今後もたまに機会があれば顔を合わせるでしょうが、個人的な付き合いは無いし、その場にいた親しい元同僚はこのやり取りを全く気にしていませんでした。
きっと新人さん(といっても今はアラフォー2児の母ですが)も、そのやり取りは気に留めていず、すぐに忘れるでしょう。
でも、私はずーっと、きっと何年何十年も忘れません。
それが、私の怖さの所以だな、と改めて思った夜でした…