私が心身不調になる前から、気鬱になりがちな同僚アラフィフ前半男性同僚がいます。
元々視野が狭過ぎるが故に仕事の効率が悪く、そのせいで過労と心労を溜めてお疲れで、更に上司や同僚からも影で文句を言われているのは知っていました。
なので以前からチラホラと
「朝、電車に飛び込んだらどうなるんだろって、実際にはやらないけど、考えちゃって…」
と言われたりしています。
「一度心療内科に行ってみたら?」
とは何度も言っているのですが、
「そういうところに行って、病名をつけられて、更に会社で変な目で見られることになるのが怖い」
と言っていて、まさに日本のサラリーマンって感じ…
その方は奥さんとも子供達ともとても仲良くて、娘は中学生になってもパパとお風呂に入っていました。(私的にはキモくて無理…)
その同僚男性が昨日
「金も余裕なくて欲しいものが好きなように買えるわけじゃないし、仕事もこんなだし、何のために生きてるんだろう?
今死んだら、生命保険で家のローンも払えるし、それが1番良いことのよいに思えてきてしまう。」
と言い出したので、さすがにちょっとヤバイなーと思いました。
「子供の成長とか、結婚や孫とかを楽しみに生きるってのが、イマイチ心の支えにはならないんだ。
もちろん、俺が死んだら家族がどう思うだろうって考えると、家族の前ではこんな気持ちは言えないけど…」
と私に吐露しているのは、艶めいた気持ちがあるわけでは全く無く、私がそういうストレスに多少の知識があるから、というだけです。
私はブログでもリアルでも、そういう
「よくある悩み」
というので苦しんでいる人に
「皆んなそうなんだから、頑張らなきゃダメ」
という一般論は言わないようにしています。
それが一番追い詰めることになる、と知っているので。
でも、「わかるわかるー!」と一緒になって暗い話をし続けると、こちらも引き摺られてしまうので、シンプルに対処法の提案だけします。
「よくある解決法はやっぱり心療内科に行ってテンション上がる薬を処方してもらうことだけど、それに抵抗あるなら、鍼灸院で自律神経に効くツボに刺してもらうことですね。
体が楽になると、やっぱり心も楽になるし。
あとよく聞く話だと、他に夢中になれるものを見つけるってヤツでしょ?
不倫とか、アイドルにハマるとか。
あなたの年代の男性って、日本で1番自殺率高いですからねー。
だから皆んな不倫とかして気晴らししてるんでしょ。
まー、皆んながそうだから気鬱を気にするな、とか言われても、本人はそんな言葉じゃ楽になれないしねぇ。
あと、外に出て気分転換を、とかも皆んな言うけど、外に出るってのも疲れちゃう時はあるから。
そういう時はやっぱり、鍼灸院で体をほぐして休めるのが一番健康的で手っ取り早いと思いますけどねー」
と言っておきました。
「そう、外に出るのって、やっぱり余計疲れちゃうんですよね」と納得していたので
「そりゃそうですよ、だって疲れてるから調子悪くて、それで心と体どっちもキツくなってるんだから。
そういう時に、『家族のために頑張るぞ!』って思うのは、余計プレッシャーになるだろうなぁって独身の私は思いますけどね」
とサバサバした感じで言って会話を終えましたが、ま、ホントは本人の能力の限界値が最大の理由であって、鍼灸院も病院も全て、あくまでも錆びた部分にちょっと油を挿す程度の効果しかないだろうと思います。
その同僚男性がどんなに心身ともに元気になっても、元々の脳の構造的に能力の限界があり、その能力では大金持ちになる発想どころか、目の前の仕事を能力以上に効率的にやることも、多分無理。
「なーんか、そんな風になっちゃってる人が、マルチとかに勧誘されるんだろうなーって思う。
まさに『心の隙間をお埋めします』って感じで。
副収入得るのも、その為に沢山の人に会うのも、気分転換になって稼げて一石二鳥って勧誘されて、フラーって乗っちゃいそう〜。
ま、私は集団行動嫌いだから絶対やらないけど」
と軽口を叩いてみましたが、まさに彼は過去にアムウェイやったことある人らしいんですよね。
私とその同僚男性は部署も経歴も全然違うタイプです。
そして多分、そんなに偏差値高くない感じ。
彼と同じ部署の男性もそんな感じで、時々
「俺、定年したら何やるんだろ、とか考えると不安になるわ。
せめて金には困りたくないから、駐車場貸して副収入は得てるけどさぁ」
と言っていたりします。
よく独身や主婦の愚痴はSNSで見かけるけど、妻子がいて、その妻子と仲の良いアラフィフ男性でも、こんな風に悩んだりしてるんですね。
私は一応アフィブログを趣味にして暮らしてるので
「働けなくなったら、本気でブログで生計立てられるくらいにならないといけないんだろうなー」
とボンヤリ思ったりはしますが、
「特にやりたいことがない」
という不安はよくわかりません。
私が個人的に仲良くなる人達は、それぞれ趣味嗜好がハッキリしていて、自ら何かを作り出したいって欲求が強いオタクタイプの人が多いから、そうじゃないタイプの人のことが実はよく分かりません。
でも彼らのような普通の男性が、家庭を支えるお父さんであり旦那さんってところが、多いんでしょうね。
旦那さんが何か悩んでると奥さんが気付かないまま、ある日ポーンと電車に飛び込まれたり、屋上から降りたりしちゃうことって、たまにあるみたいですが…
さすがに身近な同僚にそれをされたら、私も後味が悪いわ。
私には救ってあげられないし、本人がどこに救いを求めるか自分で見つけ出す問題なんだろうなぁとは思いますが、その解決法は妻や子供では提示できないものなんですかね?
独身から見たら、家族仲良く暮らしてるだけでも「生きてて良かった」って感じだろうなぁって思えるのに。
同僚男性が何か夢中になれるものを見つけるか、仕事を効率よく出来るスイッチが見つかれば良いとは思うけど、そうなるための答えは私には分かりません。
ただ世の中には「ハマれるものが無い」という、オタク気質が全然無い人が多いらしいってのは時々聞きます。
オタクは心に余裕がなくてもハマれるものと出会えるけど、心に余裕があってもハマれるものが見つからない人も、そりゃいるか。
女性より男性の方が、お金をかけない趣味は見つけづらいのかなぁ?
ちょっとこの辺は男性にリサーチしないと分かりませんが、奥さんは旦那が会社の喫煙所でこんな暗いこと話してると知ったら、ショックでしょうね。
40代、50代、60代と年を取り、金銭的にはさほど余裕があるわけでもない生活となったら、私はどうなるんだろ?
出来ることなら、今後御縁があって結婚出来た時に、同僚男性たちのようなことを会社の喫煙所でボヤかれたくないな…と思ってしまいました。