朝、先日会った友人から
「あの時言われた言葉に、実は傷付いた」
というLINEが来て、その後しばらく何て返すか脳内でぐるぐるしました。
私はその時、自分が味わったことのない立場の友人の状況に
「へー、そんな風になるんだね」
と新たに知識をもらった気持ちだったのですが、友人はそもそも
「この立場の人には、気付いても何も言ってはいけない、というのが常識だ」
と思っていたそうです。
とにかく理由と謝罪、そしてちゃんと思っていたことを話してくれた感謝を伝えたら
「分かってくれたならそれで良いよ。
私も自分は色々調べてたから『言わないものだ』って思ってたんだな、と分かった」
と言ってくれて、円満解決できた、かな?
長年の友人とは言え、不快な言葉を言われてもその場では何も言わず、積み重なって限界がきたらスッパリと縁を切る、という人は多々います。
私も愛着を感じない相手には、嫌なことがあっても特に理由を説明せずに距離を置くことはあります。
だから、友人がきちんと気持ちを話してくれたことには、とても有り難いと思いました。
正直、私から見ると友人は幸せいっぱいに見えますが、友人の中では悩みや葛藤や疲労があるそうで、それは私にはどの程度のものか想像が出来ません。
いつか「立場を分かり合えないから縁を切ろう」と簡単に切り捨てられてしまう可能性もあります。
友人は私よりドライなタイプなので、そこは結構アッサリ切り捨てるはず。
その彼女が言葉には、申し訳ないと思うのと同じくらい、有り難いなと思いました。
この歳になると、友人と喧嘩をすることはほぼない、というか、やんわりとその場を流して距離を置くのがほとんどです。
独り身の私は、何かあっても即相談できるのは友人と僅かな同僚しかいないので、これで友人を失うのは痛い!
もちろん独り身に慣れ過ぎて、他人と揉めるくらいなら1人がラクーと思うこともありますが、それだといつまでも知識の幅が広がりませんね。
簡単に目に付いた不満ばかり投げつける人もいるけど、そういうのは愛が無い言葉だったら聞く気になれないこともあり、コミュニケーションはやはり難しいです。
男女間では、不満を口にしすぎると取り返しのつかないことになることが多いし、
「他人に変わってもらおうと思わず、自分の考え方を変える方が良い」
というアドバイスもよく耳にしますが、そもそも一切話し合う余地も無い人間関係なら私は要りません。
今回は友人のお陰で、「こういう状況でこうなる人がいるんだな」ということと「それを言われたら嫌な気持ちになる人がいるんだな」ということの両方を知ることが出来ました。
なんだか青春くさい感情のようですが、私はそういうコミュニケーションの積み重ねが足りていない自覚があるので、今回は本当に友人に感謝です。
以前その友人から
「友達と会う時は楽しい話だけしたい。
友人と会って疲れたく無い」
と言われたことがあります。
彼女は既婚だし実家が近いので、友人以外に話せる人がいるからそれで良いんだろうけど、こっちは他に話せる人がいないんだけど?
とその時は内心思ってしまいました。
でも以降、私たちは楽しく趣味の話をして、時々愚痴って励まし合い、ある意味気楽な関係でい続けることが出来ています。
そんな風に話せる人って、人生でそう多くは出会えないのかもしれないな、と最近思います。
気を遣い合いながらも、言いたいことはここぞという時に話せる相手。
そういう人とこれから先に出会えて、家族になれたら素敵だろうなぁーと思う夜なのでした。