昨日のDHC会長の炎上には、本当に驚きました。
#DHC 会長、#ヤケクソくじ で「消費者の一部は馬鹿」サントリーは「チョントリー」韓国差別 - コスメ
高齢者にレイシストが多いのは暗黙の了解みたいになってましたが、最近は私と同世代、それよりもっと若い世代でもSNSで差別発言をする人がいて、ゾッとします。
私の母が典型的なレイシストで、冬ソナの韓流ブームの時には
「お友達たちは皆んな観てハマってるけど、ママにはどうしても良さが分からないのよねぇ。
言葉の違いなんだろうけど、話すときの口の動きに品がない」
と言っていて、よくもまぁそれを口に出すもんだ、と呆れました。
とはいえ私も冬ソナは観ていなかった派。
当時の韓流ブームドラマは、少女漫画っぽい恋愛と悲劇のノリっぽかったので、興味なかったんです。
ヨン様のルックスも好みじゃなかったし。
でもイ・ビョンホンの「IRIS」はハマりました。
確か秋田の温泉に来るシーンがあって、聖地になってましたよね。
多分私が最初に朝鮮人という存在を知ったのは「はだしのゲン」です。
ゲンと仲の良い朝鮮人男性が出てくるエピソードがあったので。
祖父母から戦争体験を聞いていない私にとって、この漫画はアメリカへの憎悪、原爆の悲惨さ、夏の青空への恐怖、不潔に対する嫌悪感、権力と犯罪への猜疑心を植え付けた漫画となりました。
このアメリカへの憎悪は割と最近まで根付いていたため、本当に子供に戦争について語るのは難しい気がします。
9.11の時でさえ、アメリカに感情移入できませんでしたから。
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本館にDHCの件を書いた時にも触れましたが、在日の男性から「のほほんと暮らす日本人への憎悪」のようなものを向けられたことがあり、それが今の私の「韓国・朝鮮人差別を許さない」という気持ちを生み出したと思います。
今SNSに半笑いで差別的な言葉を書き込んでいる方々は、自身や子供や孫などが
「あのレイシストの身内か」
と傷付けられる可能性がある、なんて思いもしないのでしょうね。
この場合の傷付ける、は、相手が韓国・朝鮮人だけでなく、日本人や他国の人からの攻撃となる可能性もあります。
アメリカドラマを観ていても、レイシストは本来同じ立場の白人から侮蔑されたりしてますし。
不愉快になりながらも、大坂なおみ選手やNIKEのCMやDHCの件は、一応差別反対派と差別主義者のコメントの両方に目を通してはいます。
その上で
「あー今差別してる人に『差別はダメ』と言っても、論点ずらしをして冷笑気味に話を聞きもしないだろうな」
と思いました。
「日本だって差別されてるのに」「日本は海外に比べたら差別はない」「やられたらやり返さないと侵略される」
という、「そもそも差別はダメ」という概念が欠落している人には通じないからです。
そんな彼らが差別される側を身をもって体験した場合、差別される側の気持ちを理解するより、憎しみを増すだけだろうとも思います。
1番効果的なのは「差別していた側の人間から救われる」という経験をすること、なのかも?
私は過去に出会った数人の韓国人の方々が良い人だったので、国で一括りにして叩く人のことを
「直接会ったこともない他人を、他国民というだけで侮蔑する島国根性剥き出しさん」
と思ってますが、とはいえ私もまだ韓国に行ったことは無いし、人によるんだろうとは思ってます。
私が子供の頃は、日本人は中国も韓国も同じ、むしろ違いは無いという感覚で、そしてナチュラルに「バカチョン」なんて言葉を使ってました。
時代は変わり、今の韓国人は学歴社会だからすごく勉強していて、3ヶ国語話せるように教育されている、と本人達から聞いたため、日本は遅れを取ってるのかぁ、と思ってます。
韓国は電車でヨーロッパまで行けてしまう大陸のため、小さな島国の日本とは違うみたいですね…
好みとしては、ぶっちゃけ私はK-POP男性の外見は好みじゃありません。
でも女優さんはめちゃくちゃキレイだなーと思ってます。
「韓国は徴兵制だから、男性は身長180cm以上で体格が良くないと、イケメンとは言いません」
と韓国人の女の子から聞いたことがありますが、そういう政治も関わる価値観の差もあるんだなぁとその時知りました。
これはレイシストの日本人男性が知ったら、余計にキレそうですけどね…
SNSを見ていて思うのは、匿名でヘイトしている人のほとんどは、ネットニュースや掲示板などで得た一部の情報だけで国全体を批判していて、そしてそれを「差別ではなく区別」と開き直っているタイプがほとんどなのではないでしょうか?
アラフォーの私の親は、そういう価値観をナチュラルに子供に話していたし、何となくそれをしても良いと思い込んだままの老害はまだまだ多い。
学校の道徳の授業で差別のことを教えられているはずなのだけど、でも大人がいつまでも差別発言し続けていると、それは子供や孫やその下の代まで続いてしまう、なんて怖いですねぇ。
ま、アメリカドラマを観ていても、イギリス人は皆んな意地悪な役だし、黒人やアラブ人やインド人や中国人を揶揄したりもするし、とても1ブロガーの私の力ではどうこうできる気がしません。
プラカード持ってデモをする、というのも違う気がするんですよね。
本当に1番早いのは、差別していた側が自身より優れていると知る機会を増やす、なんじゃないかなぁ。
そうすると私のように
「あれ、差別ってダサい世間知らずな価値観だったんだ」
と思うこともあるかも。
もちろん、直接被害を受けたことがある人の場合は、また違うとも思いますが。
コロナのこともあって世界のことを色々考えましたが、とりあえず「見て見ぬ振りはしない」「差別する側を揶揄して叩く逆差別では解決しない」を念頭に置き、気になる時には
「これはおかしいと思う」
と発言していこう、と思っています。
じゃないと「差別反対派は皆んな在日」なんて意味不明な思い込みレッテル貼り続ける人がいるので…
そうじゃない、雇われでもない人でも、日本人が差別発言するのは迷惑だと思っていることを出していきたい、かなぁ。
それが、若い頃に好きだった在日の男性から虐げられた私をトラウマから解放することになるかも、とも思えるのです。
個人的には、どうせ日本もまだ廃藩置県終わってないレベルで一つになれてないんだし、こんな感じが残ってももうとりあえず一旦「国という概念を無くす」というのもアリじゃない?と思うんですけどねー。
誰でもどこでも気にいる土地に住めるようになれば良いんだし。
移民集団のアメリカが、移民叩きをしてるニュースを観てしまうと、めちゃくちゃモヤモヤしますが…
まぁ差別撤廃のために他人と他党を組んで騒ぐ気は一切無いのだけど、個人で何か出来ることはしていきたいなぁ、とぼんやり考え続けています。
本当はヘイトしてる人から
「何故ヘイトをするのか、どうなったら止めるのか」
を聞けたら良いんでしょうけどね。